今回は棚田ではなく棚畑。
京都を朝4時半に出て、此処に着いたのが9時ちょっと前、約4時間の長丁場、しかし四国も近くなった。
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宇和島市街を抜け県道37号線で三浦半島へ途中県道345号に乗換え遊子(ゆす)水荷浦と入っていく、宇和島市街から約30分、集落へ下る峠」から小さな魚港越しの丘陵一面に城壁を思わすような石組みが飛び込んでくる。
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ここ水荷浦はその名も示すとおり水を荷物として大切に扱われ、この地区から嫁に行った女性は、実家に帰るときには水を天秤棒につるして土産として持ち帰ったなどというような話が多く残されていて、水が乏しいため水を荷って運んできた浦で、“水荷浦”と称されたようです。
そのため棚田ではなく棚畑、それも水をそれほど必要としないサツマイモや、ジャガイモなどを耕作しているようです。
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小さな漁港の裏山は昭和30年頃までは全山棚畑で埋め尽くされていたようですが、今は写真の通り部分的では有りますが自然の山野にかえっています。
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漁港の前にある駐車場から見上げる棚畑の石組みは壮観で見事としか言いようがないほど、しかしここまでするのかと云う気がするが、それは部外者の勝手な言い分、裏を返せばここまでしなくては食料も得られず,生をつなげなかったのだろう。
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棚畑の幅は約1m強、段差約1.5m、訪れた時はちょうどジャガイモの植え付けが始まる手前、棚畑は殆どむっくり出しの畑地で見事なまでに一木一草たりとも生えていず,見事なまでに整備されていた。
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それというのも、草などを生やしておくと雨水が溜まって石垣の崩れる原因になるからという、特殊な道具を使って石組みの草はすべて取り除くそうです。
棚畑には道路がめぐらされ頂上まで歩いて登れる様に成っているが、上部より見下ろす棚畑の急斜面には目も眩みそうで思わず後退してしまう。
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農作業中に足を踏み外して大怪我をするなんてことはないのだろうかとちょっと気にかかる・・・。
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今は荷物を上げるためのモノレールも点けられこれでも随分楽に成っているだろうなあ・・・。
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確かにこれは耕して天に登るのたとえ通りをえにしたような景観には違いない。
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なんとも美しい、けれどもそれだけでは済まない何かを感じる。
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撮影2010.9.23