愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

奈良市 奈良坂町墓地石仏

2015年07月31日 | 石仏:奈良

奈良へのチャリ散歩帰り道、立ち寄った奈良坂町墓地で見掛けた石仏さん達。

旧奈良街道、奈良豆比古神社と般若寺の中間ぐらいに在る古い墓地。

墓地の一画には各種石造物の集積が有る。

入口脇の簡素なお堂の中にはこんな阿弥陀石仏・・・阿弥陀にしては頭部が妙な気がするけど??

 こちらは小さいけれど間違いなく阿弥陀さん。

 古い墓地には古い石仏さが居るもんですね。

撮影2013.3.7


旧加茂町 千日墓地阿弥陀石仏:六体地蔵 

2015年07月29日 | 石仏:京都

引き続き千日墓地の六体地蔵と共に居並ぶ阿弥陀石仏。

この墓地は二集落の共同墓地と見えて六体地蔵は二箇所にあるが、これは石鳥居の有る法とは逆の西入口に居並ぶ六体地蔵と阿弥陀石仏・六字名号板碑。

中でも僕のお気に入りは、中央の六字名号板碑の後ろに控えるこの阿弥陀石仏

なかなか現代的風貌の童顔イケメンで微かに微笑む・・・・

風化摩耗も少なく彫りも鮮明・・・舟形光背を背に二重蓮座に立つ像高約70cm、天正8年(1580)の銘もしっかり確認できる。

撮影2013.5.25


旧加茂町千日墓地 地蔵石仏(受け取り地蔵)

2015年07月27日 | 石仏:京都

千日墓地で「受け取り地蔵」と呼ばれている地蔵さん。

千日墓地の最奥手、荒れ果てた竹やぶ縁に立ち尽くす大小2体の地蔵さん。

日当たりが悪く、その上誰も世話をしないのか??青い地衣類が表面を侵食・・・像容すら殆ど分かりづらく成って居る。

舟形光背を持つ総高130cm、像高90cm、蓮台に立つ定形地蔵立像

 

室町時代後期 天文十七年 (1548年)の造立・・・当尾では室町期の石仏など問題外だろうが、記録の為にUPしておきます。

撮影2013.5.25 


旧加茂町 千日墓地「阿弥陀・地蔵 双仏石」

2015年07月26日 | 石仏:京都

 

昨日に引き続いて千日墓地の見事な「阿弥陀・地蔵 双仏石」

正面入口、十三重石塔すぐ近くに大きな屋根付きの双体石龕仏が有人目を惹かずには居ない。

正面から見るとこんな感じで如何にも均整が取れ、石仏としても希に見る優品です。

総高165cm、深く彫り下げ隅取りをした石龕内に像高77cmの阿弥陀如来と地蔵菩薩の双体仏。

向かって左の地蔵立像、右の阿弥陀立像ともになかなかの出来栄え・・・・南北朝期の造立で当初は前面に石扉が付いて居たようです。

当尾地域では最大の双仏石です。

撮影2013.5.25


旧加茂町 千日墓地の十三重石塔

2015年07月25日 | 石塔:石造物

 

 

旧加茂町千日墓地の十三重石塔

何度か目の千日墓地・・・・この景観は入口に石鳥居、その背後に十三重石塔が建ち、ちょっと独特でしっかり頭にこびり付いてる。

十三重石塔は、高さ 約400Cmの花崗岩製・・基礎石西面に銘文が有り、鎌倉時代後期 永仁六年 (1298年)造立。

屋根石は小さいながらよく纏まり、軒は厚く力強い反りを持って居る。

基礎石北面には方形孔を穿ち、 初層軸部には舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りで刻み出している。

北面:釈迦如来坐像・・東面:薬師如来坐像

 西面には阿弥陀如来坐像

南面には弥勒如来坐像を配し、重要文化財に指定されて居る。 

撮影2013.5.25


長浜市 八木浜の葦葺き民家ー6

2015年07月23日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)滋賀県

湖北八木浜の最後の一棟に成ってしまった葦葺き民家。

この家も建ち並ぶ集落の中程に有って撮影ポイントも見いだせない程のせせこましさの中に建っている。

片側入母屋、片側切り妻の急傾斜の大屋根に湖北独特の棟瓦で棟終いをし、妻には異馴染み前垂れ・・

やっぱりこの家もアライグマを警戒してか?ブルーの網を要所要所に張り巡らしている

撮影2015.6.27


長浜市 八木浜の葦葺き民家ー5

2015年07月22日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)滋賀県

引き続き湖北八木浜の葦葺き民家。

昨日紹介の葦葺き屋根の棟先がちょろっと覗いて見える程のご近所さん。

田舎にしては建て込んだ家並の中に隠れる様な佇まい。

屋根もそれ程大きくなく、屋敷も農家のそれにしては広くなさそう・・農家にしては手狭に感じる屋敷なのだが??

棧瓦の下屋に深い入り母屋の葦葺き屋根を乗せている。

もうそろそろ大屋根の葦も随分痩せこけ傷んでるように見えるが・・・次はあるのだろうか??

撮影2015.6.27


長浜市 八木浜の葦葺き民家ー4

2015年07月21日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)滋賀県

引き続き八木浜集落の葦葺き民家。

今時の時代に一つの集落に7~8軒の葛屋の民家が残るのは、集落毎の景観指定でもない限り有り得ない事だろうに???

何故だかこの集落ではそれが当たり前のように残って居る。

余程特別に裕福な集落かと言えば決してそんな事では無い・・

この集落にあっても、もうすっかり人が住まなくなって抜け殻になった民家も有った・・・

撮影2015.6.27


長浜市 八木浜の葦葺き民家ー3

2015年07月19日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)滋賀県

前回と同じく八木浜の葦葺き民家。

前々回紹介の文化財民家「中村家住宅」より、道路を挟んでお向かいさん。

葦葺き屋根の主屋は敷地の一番奥、前には鉄筋3階建てと通路を挟んで和風の離れ家・・・

葦葺き屋根の主屋にしても中二階屋の上に切り妻葦葺き屋根を乗せ、建築自身もまだまだ新しい現代建築のように見えます。

撮影2015.6.27


長浜市 八木浜の葦葺き民家ー2

2015年07月18日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)滋賀県

先日紹介の八木浜町で見掛けた葦葺き民家・・・・

しかしこれがオドロキ、今時一集落に葺き屋根民家がポツポツ五軒以上も残っていた。

集落の中央を東西に横切る道路沿いに二棟並んで建っていたよく似た葦葺き民家・・・・このあたりちょうど見通しが悪く、二棟並んだ写真が撮りづらい

 向かって右側の民家は片入母屋片切り妻の葦葺き民家で急傾斜を持ち、大屋根に湖北型の光取り館を持っている。

湖北の前垂れ妻飾りをを付け独特な瓦で棟を抑えて居る。

 妻側にも明り取りと煙り出しを兼ねた館が見える。

向かって左の一棟も殆どよく似た葦葺き屋根だが明り取りの館が全く見えない。

二棟ともに要所要所にブルーの網をかけているのはやっぱりアライグマ防護のためだろうか??

撮影2015.6.27


長浜市 八木浜町の葦葺き民家(中村家住宅)

2015年07月17日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)滋賀県

一見寺院かと見紛った程の豪壮な屋根を持つ葦葺き民家。

姉川河口に広がる水田地帯、湖岸近くに軒を連ねる古い農村集落で見掛けた・・・しかしこの集落は、どこかただの農村ではない雰囲気が漂う

石垣を積んだ屋敷の入口には寺院の山門の様な四脚門が建ち、奥に妻側を門に向けた豪壮な葦葺屋根の主屋が建つ。

なんの資料も持ち合わさずに訪問・・・帰宅後調べてみると国指定の登録文化財中村家住宅と判明。

中村家は八木浜城の跡地に、宝暦14年(1764)ごろ、中村市右衛門が建てた代官屋敷だと言うことで、桁行約18mにも及ぶ長大な湖北型葦葺き民家。

そう聞くと農村集落だと思っていた集落が全く違うものに見えて来る。

そりゃそうだわなあと感心してしまう。

撮影2015.6.27


大津市小野 茅葺き門

2015年07月15日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)滋賀県

琵琶湖西岸、大津市小野郷に残されていた草臥れた茅葺き門。

歴史上燦然と輝く小野妹子、小野篁、小野道風、小野小町など小野姓をもつ歴史上人物の出自地の小野郷

そんな古い古い歴史の集落で見掛けた茅葺き門・・・

この門がちゃんと門として機能していた屋敷とはどんなものだったのだろううか??

この門に釣り合う様な大きな茅葺き主屋が建っていたのだろう・・・

上級農家の入母屋葺き下ろしの葦葺き門としては貴重な建物でなんとか保存してほしものだが・・・

随分と傷みも酷く、もう限界を越えた姿になりつつある・・・

今度ここを通る時には残って無いかも??

撮影2015.7.2


日野町の茅葺き民家 

2015年07月14日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)滋賀県

日野町中心街を少し南に外れた田園地帯の小さな集落に残されて居た茅葺き民家。

 せっかく見つけた数少ない茅葺き民家もすっかりあばら家に成り、晒者になってる民家も多い。

この家もその例に漏れず黒板塀で屋敷を囲い、立派な屋根付き門を持ち土蔵も備えているが・・・・ここに住まう家人が見当たらず、すっかり抜け殻・・・

 

屋敷には裏山の竹が蔓延り、もう崩落寸前で何とか持ちこたえて居る ・・・・惜しいなあ。

撮影2015.7.2


日野町 中山の茅葺き民家

2015年07月13日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)滋賀県

日野町の古い集落にたった一軒残されて居た茅葺き民家。

日野町の西端、日野川右岸丘陵地の鄙びた集落、覆い懸けの民家が多く、これはと探したら茅葺きの侭残されて居た一軒。

ちょうど前の畑で農作業中の女性を見つけてそれとなく声を掛ける・・・

不思議なことに屋根にアライグマ対策が無いの訊いてみると「このあたりにアライグマはいない」という返事・・・そんな所もあるんだと半信半疑??

大きな屋敷の大きな茅葺き民家・・多分庄屋クラスの民家なんだろう??箱棟中央には避雷針まで建っている。

大きい寄せ棟に棧瓦の箱棟を載せ、同じ近江とは言え湖北の民家とは全く趣を異にする。

どちらかと言うと伊賀風の特徴を持つ・・・・この民家ならまだまだ残りそう

撮影2015.7.2


長浜市湖北町 小倉の茅葺き民家

2015年07月11日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)滋賀県
 
梅雨時、急に雨に降られての撮影、撮影済ますと意地悪雨のように止んでしまった
 
 
 木之本方面から長浜市内方面へ国道8号線を走っていて偶然見つけた
 
 
 
 二重の棧瓦庇屋根の上に浅い入母屋造りの葦葺き屋根を載せて居て一風変わった景観。
 
 
 浅い屋根だが桁行は長く、「棟終い瓦」や妻飾りは湖北独特な形式を持っている。
 
撮影2015.6.27