三重県伊賀焼のふるさと丸柱は滋賀県の信楽と桜峠で接して、そこここに登り窯の煙突が立つ長閑な里山です。
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信楽方面から桜峠の下り坂を下り切ると左手に集落最西端の屋並みが見えて、その出会いの辻には石仏が立っている。
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総高1m余りの自然石の上部を彫り窪めた中に多分阿弥陀坐像だと思われる石仏が刻まれている。
石仏下部にも短冊状の空スペースがあり何か刻まれているようですが石仏と共に風化磨耗が激しく何がなにやら状態です。
数メートル離れて六字名号を刻んだ道しるべの石柱が建っていて、以前は石仏と隣あわせに有って小さなお堂も有ったようです。
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この集落の西はずれから谷川に沿って桜峠(七里峠)を越えて信楽に通じる古道が有って、七里峠には浄土真宗仏光寺派の中祖、了源上人受難の地として立派な敷地の塚も築かれている。
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木津川水系源流域の一つである谷川沿いの古道は最早廃道同然、何とか旧道の形跡は残るものの、倒木や笹原になっていて歩きづらい。
集落外れから約10分弱も遡ると、右手山裾からせり出した岩に、磨崖の石仏さんが確認出来る。
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岩の表面を滑らかに加工して正面中央に高さ約60cmの舟形後背を彫り沈め、蓮華座を後背下部に線彫りで表し、その上に中肉彫りで定型の地蔵」菩薩立像を刻み出している。
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身の丈約40cm、正面から見ると頭を少しかしげて微笑んでいるようにも見える
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斜め左手から見ると全く違う印象にも・・
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左手後背内部になにやら銘らしきものが見えるが苔生し確認するには至らなかった。
ひょっとして了源上人受難地にも近く、塚も築かれてる事からそのことに因んだ地蔵さんかも??
しかし集落でも特別呼び名は無く、峠の地蔵さんだったのだろうか??。
最早、人が立ち入らなくなって久しく、山仕事以外の人は見る機会も無くなり、地域でも信仰が無く、やがて沢沿いで山野の岩塊に帰る日を待つだけのようです。
撮影2011.4.17