観光都市京都にあって、誰もが一度は訪れたいと願う嵯峨野の分岐点的なお寺です。
嵐山の渡月橋から北に向かってまっすぐのびる道路の突き当たりに釈迦堂と呼ばれる清涼寺の大きな山門がそびえている。
右へ行けば大覚寺(大沢池)や広沢池へ向かう事に成り、左へは化野念仏寺方面へ向かうか事に成る。
清涼寺本堂の釈迦如来像は清涼寺式釈迦如来像として有名でその衣文の様式は誰もが一度は教科書で見たに違いない。
清涼寺山門入ってすぐ右手前方にちょっと見慣れない形をした石仏が西面を向いてたっています。
高さ2.1mの鎌倉時代の弥勒多宝石仏と呼ばれていて、裏だと思われる東面は宝塔が浮き彫りにされ、塔身には四角の彫りくぼみを設け、二体の石仏が並んで彫られています。
西面する前は天蓋を設け蓮華座に坐す像高82cmの如来像を半肉彫りにしています。
ここでは弥勒信仰の盛んな鎌倉期の造立ということも在って弥勒石仏とされています。
これは石塔なのか石仏なのか???。
この石仏の西側には石塔の塔身部分にあたると思われる石があって、四面に石仏が厚肉彫りされているが手水鉢にでも利用されていたのか
上部に丸い彫りくぼみがある。
また同境内には見慣れない形の石幢があって開山曙・R(ちょうねん)上人の墓と言われています。八角形の石幢は珍しく鎌倉時代のものとされています。
撮影2006.12.16