奈良県宇陀市旧室生村は、女人高野として知られた室生寺を有する市街地からは遥かに離れた山里。
山深い旧室生村に有り、更に辺鄙な室生龍口集落は幹線道路からは遠く離れたドン突き集落、特別何があるわけでも無いので余所者は滅多に通る事がない。
室生寺を少し奥に詰めた龍穴神社前の交差点よりよく整備された広域林道で長いトンネルを抜け、更に最初の分岐を右折、道なりに室生西谷集落越えると室生龍口へと至る。
昔ながらの懐かしい建物が見え、集落内道路はよく整備され広いが・・・・・通る車は滅多に見かけない。
室生西谷から小さな谷を越えれば室生龍口、その狭い谷底に小規模ながら絵になる棚田。
棚田の奥、斜面に建ち並ぶのは西谷集落。
谷に架かる橋より振り向けば下流の斜面にも僅かな棚田。
桜が咲いて鶯啼いて、老父が一人で昔ながらの田植えの準備・・・・、その向こうには集落の建物。
なんとなく車を停めてみたくなった景色です。
因に、この地は室生より名張赤目渓谷へ抜ける道筋近くに有り、境界を挟んだ名張市側の集落も竜口(りゅうぐち)集落です。
撮影2012.4.29