愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

京田辺市宮津白山 西念寺地蔵石仏

2012年02月21日 | 石仏:京都

もう40年ほど前、この寺のを訪れ、茅葺屋根の本堂を背景に立つ地蔵石仏が妙に気に掛かるので最近に成ってここを訪れてみた。

京田辺市は我が山城、木津川西岸から北河内方面に繋がる丘陵地に広がる歴史深い土地柄・・・・・

西念寺の有る宮ノ口地区は京田辺市の南端、精華町と接する京阪奈丘陵裾に有る古い集落、この地の白山神社は継体天皇が筒城宮に居た頃勧請されたと言う古社で本殿は国の重要文化財にも指定されている。

白山神社の神宮寺で有った法雲寺が早くに廃寺となり、その遺仏を祀った観音堂が再建され、西念寺として現在まで引き継がれています

西念寺は白山神社裏手、山裾を回りこんだ斜面上一角に有り、茅葺屋根に赤いトタンを被せた簡素な本堂。

本堂より一段上がった境内に簡素な観音堂が建ち十一面観音が祀られて居るのですが無住寺のため、京都国立博物館に寄託されているようです。

石仏は観音堂脇、40年前とは場所が移動してますが・・・、何体カの石仏と一列にコンクリート基壇の上に並べられています。

中央に居る少し頭デッカチの地蔵さん・・・・・少しはにかむような顔付きで昔見たときと同じ表情。

像高約70cm、大きな錫杖を持つ定型地蔵。

永正十五年十月(1518)の銘が有り、室町後期の造立です。

やっぱり40年も経つと世の中すっかり様変わりしてしまいます。

撮影2012.2.4