京都市内東端、北白川から比叡山の谷を越えて大津市の南志賀に下る街道を山中越えと呼んでいて古くから開けた街道です。
その途中にあるは山中集落は京都から滋賀県に入ったところ、比叡の谷の小さな街道筋の旅籠町であったらしい。
その山中町の中ほど辺りに西教寺というさびれた寺があって,山門左側に大きな舟形の光背を背負った大きな阿弥陀石仏が街道を見下ろしている。
高さ2.7m、幅1.7mの花崗岩に坐高1.4mの厚肉彫りの阿弥陀坐像を彫り出している。
両手を膝の上に置いた定印の阿弥陀石仏はかなり風化磨耗も進んでいますが写実的で力強い鎌倉期の石仏の特徴をよくあらわしている
街道筋の古い家並みにこの大きな石仏がとても魅力的な街道筋です。
この街道筋には京都側、大津側にも大きな石仏があってよく知られている。
撮影2006.11.24