愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

京都旧加茂町 尻枝(しりえだ)地蔵堂の阿弥陀石仏

2012年02月18日 | 石仏:京都

尻枝の地蔵堂には地蔵さんとして地域住民の篤い信仰の有る・・・・その実阿弥陀石仏が祀られています。

旧加茂町、 JR加茂駅から石仏の里「当尾」方面に向かう府道47号線、「当尾小学校」の少し手前を西に入った山懐に尻枝(しりえだ)集落の中心部が懐かしい里山景観そのままにある。

山裾を縫うように行く在所道を道なりに進めば小字「裏城」、その大きくカーブして下り坂になる直前、道路左脇にこの尻枝(しりえだ)地蔵堂がある。

三々五々ウオーキングでこの道を歩く近所の人たちがこの地蔵堂の前で必ず立ち止まり、手を合わせて行くほどに信仰篤い石仏さんです。

地蔵堂は間口が広く開いた三方腰板と覆い屋根の簡素な造り、石仏ファンには何処からでも撮影出来る嬉しいお堂です。

石仏は自然石の舟形光背を持つ等身大、来迎印を結ぶ阿弥陀如来立像。

残念ながら石仏は肩先と首元で大きく断裂、拙い素人のセメント補修が顔部頭部にまで及び、まるで下手なマスクでも被っているようでぎこちない。

頭上の肉髻(にっけい)が三段構えで泣きべそ顔・・・・どこかいたずら小僧のようにも見えますが・・・・・。

少なくとも室町後期からは遡る頃の像立か・・・・・、これほど大きく痛んでいなければ結構注目された石仏さんだったろうに・・・・・

当尾の石仏巡りもここまで足を延ばす人は皆無です。

撮影2010.3.22/2012.2.04