愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-15

2015年12月31日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

今年最後のUPです・・・

前回の茅葺民家近くに大きな屋敷を構える茅葺民家です。

背後と二方を山裾の緑と、大きい庭木に囲まれ殆ど見渡せるポイントは有りませんが、唯一向かって右妻方向からだけ見通せました。

しかしこの地にあって、棟終いが「ウマギ」ではなく「箱棟」に成って居る・・・これは何かの都合で北山型の「ウマギ」から変更したのだろうか???

この地にあって、もともと「箱棟」終いとは考え難い。

桟瓦の大きな大きな下屋に急傾斜の入母屋造りは近所の民家とも同様・・・・この家にも家格を物語る様に懸魚板が取り付けられて居た。

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-14

2015年12月29日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

前回のお隣さん、二軒並んで里山田舎の懐かしい風情を醸し出しています。

造りも前回のものと、うり二つ・・・桟瓦の大きい庇に入母屋北山型の茅葺屋根

入口は平入の南向き・・・家の前には梅の木と柿の木が有り、田舎の暮らしを感じさせてくれます。

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-13

2015年12月28日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

美山町、由良川左岸、小さな集落で二棟続きで見つけた茅葺き民家

先ずは向かって右手大きく写った茅葺民家・・・

桟瓦の大きな庇を突き出した下屋に北山形の茅葺き屋根を載せている。

白壁土蔵にウチオロシ板、段差を付けた度々葺き替えをしている茅葺き大屋根・・・まだまだバリバリの現役の茅葺き民家です。

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015ー12

2015年12月26日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

前回紹介と同集落で見かけた茅葺民家。

集落の一番奥手、山懐に木立に囲まれるようにどっしりと、桁行の長い立派な茅葺民家が建ってい。た

ここを訪れたのは11月の初旬、まだまだ暖かい日だったけど、やがてくる厳しい冬に備え、家の周りを整理している煙が立ち込め、初冬の雰囲気をを醸し出していた。

丹波型の大きい「ウマギ」を乗せた棟と、懸魚(けぎょ)を取り付けた妻飾りは家格を物語っている

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015ー11

2015年12月25日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

京都府道12号線、美山茅葺街道、由良川を挟んだ対岸集落で見かけた茅葺民家。

由良川を渡ってすぐ、集落の入口と思しき辺り、濃い緑の木立を背に、それ程古いとは思えない茅葺民家が有った

桟瓦の下屋にそれほど深くない入母屋茅葺屋根を載せている・・・日陰部分は随分茅も痩せ、おまけにアライグマが巣食ったのか?妻破風との境が随分と傷んで居るのが見え、そろそろ葺き替え時を迎えてるようにも思える。

しかし表へ廻ると一転、まだ茅の痩せも酷くなく、これなら大丈夫そうに見える・・・瓦部も全く新しく見えるのだが、完全にやり変えたのだろうか??

撮影2015.11.4


伊賀市島ヶ原 中村六地蔵磨崖仏

2015年12月24日 | 石仏:三重

我が山城のすぐ隣、伊賀市島ヶ原にまだ六地蔵地蔵の磨崖仏が隠れて居ました。

この辺りはもう虱潰しに隈なく探したつもりでしたが、石友さんからこの磨崖仏の事を聞いた時はまさかという感じでしたが・・・

島ヶ原の名古刹、正月堂「観菩提寺」近くの旧集落内、旧家進入路脇に突き出した大石に六地蔵が刻まれて居る。

六地蔵磨崖仏は近く「薬師沢の六地蔵磨崖仏」によく似た意匠、大石の正面に横長方形を彫り沈め・・・

中に蓮台に立つ像高30cmばかりの六地蔵を刻み出している・・・しかし「薬師沢の六地蔵磨崖仏」に比べると随分見劣りがするのは時代がうんと下がるからでしょうか??

側面には良く見ないと判らないのですが、小さな五輪塔が三基刻まれて居ました。

この前の道も正月堂への古道だったのでしょうか??

撮影2013.11.5

宇治田原町南字中畑 田原南宝篋印塔(わらじの神様)

2015年12月22日 | 石仏:奈良

 

草鞋の神様として、近在の人達から足腰の病に「霊験あらたか」として信仰篤い宝篋印塔です。

なぜ宝筐印塔が「草鞋の神様」なのかは扠置き、ここは宇治田原町「旧切林村」の公民館北の三叉路を東に入った山裾斜面、宝筐印塔は簡素な拝舎を設け安置されている。

基礎を地面に据え、請花までの高さ約162㎝、相輪先端の宝珠は後補ながらその他各部揃った6尺宝篋印塔。

 基礎側面にはには輪郭を巻いた中に格狭間を造り塔身は金剛界四仏の種子を月輪内に薬研彫りする。

概ね鎌倉後期の造立とされ宇治田原町指定文化財に指定されている。

信楽方面への古道がこの脇を通り、この地が丁度急坂の入口、ここで旅人たちが草鞋の紐を締め直し、先を急いだとか・・・・。

それにしてもこの界隈には鎌倉期の形の良い宝篋印塔が多く残されて居る。

撮影2015.11.6


京都・伏見区 大栄寺の四面石仏

2015年12月20日 | 石仏:京都

京都伏見 、丹波橋通りの古い町並みに建つ大栄寺に保存された四面石仏。

四面石仏は本堂脇の覆堂に安置された十三重石塔の塔身で、往時伏見城付近にあったのを、ここに移したものだと言われて居る。

塔身は高さ84cm、76cmの花崗岩四面に舟形光背を彫り沈め、中に像高約60cmの顕教四方仏を刻み出す。

正面は西向きに安置されて居ますが、現在弥勒仏が正面になっていますが、大日如来として信仰されているようです。 

左正面の弥勒 右南側が阿弥陀如来・・・

左・北に薬師如来 右・西に弥勒仏

左・南面の阿弥陀如来 右・東面 釈迦如来・・・と言うように90度左に振れて安置されて居ます。

しかしその像容はよく整い蓮座の造りからも鎌倉後期の造立だとされ、これだけの塔身を持つ十三重石塔はさぞかし立派なものだったに違い有りません

撮影2015.11.10


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-10

2015年12月18日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

美山大野で三軒目の茅葺民家はサイフォン亭と言う民宿もやってる自家焙煎コーヒー店だと言う事です。

 2009年、この築170年の茅葺古民家を改装再生して京都市内から移転して来たとらしい。

 傾斜のきつい入母屋北山型の純農家風茅葺き屋根はまだ葺き替えて6~7年だろうに日陰側はビッシリ苔むしている。

 

 こうして茅葺民家を多く見てくるとその保存維持は、余程の経済的な裏付けが有るか、商業用の必然性が無いと個人的には相当無理が有りそうです。

撮影2015.11.4


南丹市美山町 大野の茅葺き民家:2015-9

2015年12月16日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

もう随分傷みの激しい茅葺民家ですが・・・決して人の住まない空家では有りません。

先日の「野々村仁清の生家」からすぐ目と鼻の先・・・棚田斜面集落の上段部に居を構える。

 

桟瓦の庇を持つ下屋に入母屋北山型の茅葺き屋根を載せている・・・ 日陰側の大屋根は苔生し傷みがひどい。

日表に当たる平入の玄関側の屋根はまだ少しまし・・

 

しかしこのまま放っておくと、もうそんなに永くは持たないだろう・・・・。 

撮影2015.11.4


南丹市 美山町大野の茅葺き民家:2015-8

2015年12月14日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

江戸時代初期に活躍した日本の名陶工、野々村仁清の生家と伝わる茅葺民家です。

まだつい最近屋根の化粧直しが終了したて・・・・この民家自身が其の侭「生家」だと言うことでは無いと思うのですが、この大野には現在も野々村姓の家が多いとか??

残念ながら子孫の方がここに住んで居られる訳では無いのですが、記念館などと言う形骸化した茅葺き民家ではなく、ちゃんと実生活を生きている。

入母屋造りの北山型、標準農家風茅葺民家で棟を飾る丹波独特の・・・・

大きい「ウマギ(馬木)」も真新しく成り凛々しい。

妻側部分は檜皮のように見えるが??まだ途中なのか奥さんに聞くのを忘れた・・・

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-7

2015年12月12日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

昨日に同じく美山町三埜(みつの)で四軒目の茅葺き民家です。

遠目には上級農家風佇まいだが・・・どことなく良く整えられ、おまけに家の前が馬鹿広くどこか一般農家とは少し違うような??

それもその筈、ここは現在「田村屋螢庵」と言う限定営業のお蕎麦屋さん。

旧小山家住宅として登録有形文化財指定、かつての大庄屋の風格を伝える農家建築です。

屋敷の後ろを濃い緑の林に囲まれ、入母屋造茅葺で桟瓦葺庇を付設し、西向き平入の門口を持つ。

僕の行った日もウイークデイで休業日・・・まあしょうがないか。

しかしここ美山では一集落に2~3軒と茅葺き民家が残ってる事が多く、さすがです。

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-6

2015年12月11日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

前回に同じく茅葺き街道美山町三埜(みつの)で見かけた茅葺民家。

野面道沿いに茅葺き屋根と覆い懸屋が二軒並んで懐かしさを醸し出している

屋根はまだ葺き替えを終えたばかり、鋏目がまだ鋭く残って凛々しく美しい

小奇麗に小さく纏まった入母屋葺き下ろし屋根だが・・・下屋は大きく改造されているのが窺われる

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-5 

2015年12月09日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

 美山茅葺街道、由良川右岸三埜(みつの)辺りの茅葺民家。

小さな大野小学校のすぐ近く、山裾斜面に屋敷を構える入母屋北山型の葺き下ろしの大きな茅葺母屋。

こちら美山では当たり前に見られる茅葺民家も止めど無く減少している。

近くで見かけた「元庄屋」の茅葺民家を改装した民宿・・・

しかし、既にその灯は消えていた・・・

撮影2015.11.4


南丹市 美山町の茅葺き民家:2015-4

2015年12月07日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

 極端に急傾斜の茅葺民家が集落のドン突き・・・山懐に抱かれる様に建って居ました。

美山茅葺街道の府道12号線から対岸の由良川左岸に渡った小さな集落

 

この日本昔噺にも出てきそうな入母屋造り葺き下ろし茅葺き民家・・・三方を緑と付属の建物に取り囲まれ、この方向だけの撮影しか出来なかった。

まさしく丹波北山型茅葺き民家の典型・・・

 近くにはこれもお伽噺の様な茅葺き観音堂?が佇んでいた

撮影2015.11.4