集落の中ほど車通りの脇、簡素な地蔵堂に大切に祀れている地蔵石仏です。
木津川市観音寺地区は以前から紹介している鹿背山丘陵の南斜面、山裾を回り込むように伸びる府道324号線沿い、長閑な里山景観に包まれた僕達田舎育ちの熟年人間には懐かしい匂いのする集落です。
集落の名は観音寺、往古この地には観音寺と言う地名にも残るような御寺でも有ったのだろうか??
この御堂もしっかり格子戸・・、このままではどうにも不自由、涎掛けも外せはしないと、扉の前を整理しておもむろに扉を開けて失礼しました。
総高約1.8mばかし、荒削りな舟形光背を背負い像高150cmばかし、殆どノッペラボウの顔を持つ定型地蔵。
真っ赤な涎掛けを外しても格子戸から差し込む日射が強く大して変わりなし・・・
応永六年(1399)室町初期の刻銘があり、中々立派な地蔵石仏です。
撮影2011.7.23/2012.2.4