宇治川右岸の丘陵地、西国第十番札所として名高い三室寺近く、古い集落「莵道」の旧街道に参道入口と石鳥居を持つ立派な神社です。
元は、ここより西へ約300m、大池と呼ばれていた巨椋池の古代「三室津の跡」と推定される地に鎮座していた水辺の神で 、元禄年間に現在地に遷るまでは、弁財天社と呼ばれ祈雨の神として崇敬されていた。
少し坂道で雰囲気のある参道を登って行くと、深い杜を背によく整えられた境内が広く開けている。
社殿は杜を背に二社並び、手前が新羅神社、向こうが厳島神社・・・共に山裾の南側に南面して鎮座している。
本殿には厳島神社の他に四つの神社合祀、それぞれには扁額が掛けられ、向かって左から稲荷大神・八幡大神・厳嶌大神・菅原大神・熊野大神と成っています。
尚、本殿は宇治市の文化財に指定されています。
本殿脇に建つ摂社新羅(しらぎ)神社・・・大津園城寺(三井寺)の新羅善神堂を勧請したものです。
また、参道入口近くには摂社大神宮が鎮座している
撮影2015.10.06