数日前、銀閣寺の閉門後になんとか拝観できないかと周囲を回っていた外国人旅行者がいて、その彼が登山道の方に歩いていった。もう拝観を諦め引き返すのかなと思っていたら、私の後についてくる形で火床まで登ってきた。
彼はやっぱり遠くからでも銀閣寺の外観を見るつもりだったという。なので大文字山がどういった山なのか知らずに登ってきたわけだが、思わぬ形で京都市内を一望できたことに、ひょうたんから駒の心境だったようだ。
下手な英語で送り火のことを説明したら「先祖崇拝」のことも分かってくれた。彼は次の日も市内を巡るよ、あなたに付いてきてここまで来れた、ありがとう、と言い残し、道がまだ見えるうちに下山して行った。
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