名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

NY株11年ぶりに7000ドルを割る

2009-03-03 07:18:09 | Weblog

2009.3.3
 週明け2日のニューヨーク株式市場は、金融機関の経営に対する不安感から売り注文が続出、ダウ平均は約300ドルの大幅続落となり、7000ドル台を大きく割り込んだ。7000ドル台を下回るのは1997年10月以来、約11年4か月ぶりという。
 原因は、米保険大手アメリカン・インターナチョナル・グループ(AIG)が2008年10~12月期の決算で616億6千万ドル(約6兆円)の純損失になったことで、他の金融機関の決算内容の悪化など金融不安の再燃が懸念され、金融株中心に下落が進んだことと伝えられている。

 そのAIGは、2008年12月期決算で992億8900万ドル(約9兆7千億円)の純損失を計上した。これは米企業市場の最大の赤字額という。
 AIGは、経営破たんを防ぐため米政府から最大300億ドル(約2兆9千億円)の追加融資を受けるとともに、日本などで事業展開する生命保険のアリコなどを米政府に譲渡し、債務の削減を進めるというシナリオである。

 ところでアリコは、日本で生保事業を営み、約640万件の契約を持っており、保険料収入ベースで日本国内5位にいる。アリコジャパンは独立した法人ではなく、米アリコの日本支社で全体の収益の約7割を稼ぎ出しているという。アリコのテレビコマーシャルの露出度は極めて高いので、あの独特な宣伝文句が耳から離れない人は多いはずだ。アリコは『顧客の契約への不利益はない』と言っているが、何度も米政府の公的支援を受けているような状態では、加入者は不安を覚えざるを得ないであろう。

 それにしても、この株価の値下がりはどこまでいくのであろうか。
 日本国内でも自動車の売上げ減は勿論、ダイエーが4年ぶりに赤字転落したとか、大手百貨店五社が売上高で大幅の減とか暗い話ばかりである。
 週明けの東京株式市場も金融株を中心に幅広く売られて、約300円安と大幅下落である。会社も個人も資産は目減りする一方で、いまだに底が見えない。