名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

いじめ苦に高一男子自殺のその後

2009-03-15 09:50:10 | Weblog
2009.3.15
 三重県伊勢市の私立皇學館高校一年の男子生徒(16)が自宅屋根裏で首を伝自殺していたことが分かったのが今月の5日のことであった。
 生徒のパソコンに『暴言、暴力、嫌がらせを浴びせられ、精神的に嫌になった』という内容の遺書が残っており、さらに男女生徒7人の名前も書かれていたという。
 その皇學館高校で昨日(14日)、保護者への説明会があったと報道されている。学校側はこれまでの調査結果について『暴言や暴力に当たる行為があり、7人がいじめをしていた』などいじめの具体的な内容を明らかにして、保護者らに謝罪したという。
 学校側はいじめた生徒の保護者に、遺書に名前が記されていたことを伝え、生徒、保護者と遺族が面会する場をつくる方針でもあるという。
 いじめた生徒にいじめの認識はなかったとか、学校側も気がつかなかったとか、一方で大半の生徒たちは『自殺した男子生徒へのいじめがあったことを認識していた』とかいろいろな事実が報道さているが、何かあいまいである。
 こうしたいじめは一向になくならないで、あちこちで繰り返されている。まさか、うちの学校ではそんないじめはあり得ない、などと思っていることはないと思うが、こんなに繰り返されると、きちんとした防止策も持っていないのではないかと思えてしまう。いじめをしたという意識、いじめられたという被害意識は、大きな個人差がある。いじめの発見が難しい所以である。しかし、集団の中では大なり小なりこうしたいじめは必ずあるという認識の下に、事前の対策を持っていれば防げないものでもない。特に生徒たちの間では、よく分かっているものである。教師の方へ伝わらないことに問題があるような気がしてならない。
 また、生徒たちへのいじめの教育が軽視されてはいないであろうか。さらに、こうした事件が起こるたびに思うことだが、いじめた生徒への指導が甘すぎる。いつもいじめた側の姿が見えてこない。保護者が怒り、学校は誤るという形だけがクローズアップされて終わる。厳しい教育的指導が果たしてなされているのであろうかといつも不安に思う。
 生徒への対処の仕方はきちんと議論されているのであろうか。この答が聞こえてくるようになることを期待する。