名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

西松献金問題の続報

2009-03-06 07:00:44 | Weblog
2009.3.6
 民主党小沢代表の秘書逮捕で自民党と民主党の間で非難合戦が続いた。
 民主党は当の小沢氏は勿論、鳩山幹事長は『国策捜査のような雰囲気』、山岡賢次国対委員長『仕組まれた陰謀』などと反発して検察との対決姿勢をあらわにしていた。
 これに対する自民党も、町村前官房長官『民主党は国策捜査というならばそれを証明する必要があるができっこない。常識を欠いた、むちゃくちゃな発言だ』、伊吹元財務相『こんなことができると思っている人が、政権を取ったら何をするのか』とここぞとばかりに民主党批判を繰り返した。
 さらに西松建設OBが代表を務める政治団体から寄付やパーティー券を受け取っている森元首相、二階元経産相、山口首相補佐官、加納国土交通副大臣ら自民党議員らは早速それらを返還することを決めたり、検討すると言っている。まだ受け取っている議員は多勢いると思われるが、とりあえずこれだけが名乗りを上げた。
 いずれにしろ与野党とも『同じ穴のむじな』、それをよく承知しているのが麻生首相でこの件に関する発言を意識的に控えているように思える。へたをすると捜査が自民党にも及ぶ可能性もあり、せっかくの敵失を得点につなげるべく『沈黙は金』を貫いている。
 一方、民主党も時間がたつにつれ、検察への攻撃をやわらげ始めた。菅直人代表代行は『小沢代表の下で政権交代の可能性が高くなりつつある中で、なんでこんな時期にこうなるのかという思いはある』と声高な検察批判は避け『疑問』を述べるにとどめ、前原誠司副代表も『なぜこの時期にという思いはある』とする一方、『検察のあり方に国民から疑義を持たれるような物言いは、すべきではない』とも発言している。検察と全面対決すれば影響が小沢氏個人だけでなく、党全体に及ぶことを恐れた反応であろう。
 一方逮捕された西松建設前社長国沢幹雄容疑者(70)は東京地検特捜部に『東北の公共工事の受注を狙って献金した』という趣旨の供述を始めたとメディアは報じている。また小沢氏側のかなり強引な資金集めの実態も報じられている。
 この調子でいけば、逮捕された小沢氏の公設第一秘書の大久保隆規容疑者の起訴の可能性が高まる。これは民主党にとって相当な暗雲である。