名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

闇サイト殺人の2被告に死刑

2009-03-18 17:38:37 | Weblog
2009.3.18
 名古屋市千種区の会社員磯谷理恵さん(当時31)が2007年8月、インターネットの闇サイトを通じて知り合った三人の被告に殺害された事件の名古屋地裁判決が今日(18日)あった。
 『悪質性の高い種類の犯行で、社会の安全にとって重大な脅威であり、厳罰をもって臨む必要性が誠に高い』として神田、堀の2被告に死刑、自首した川岸被告に無期懲役を言い渡した。
 これまでの判例では、被害者が一人の場合、同種の前科があったり、仮釈放中に行った事件などでない限り死刑を回避する傾向にあった。しかし今回の場合は、殺害の態様が極めて残虐であり、闇サイトという接点だけで結びついた集団が行った社会に対する重大な脅威を与えたという点で、特異性の高い犯罪であった。
 三人とも死刑ではなかったという点で不満は残るが、無期の被告は自首して事件を解決につなげたことを配慮したことは伺いしれる。しかし、被害者が一人だけという事件で、複数の死刑を言い渡したことは評価に値する。残虐な事件はいくつもあるが、今回の事件はその残虐性において他に類を見ないといっていい。ある意味で当然の判決である。
 龍谷大学の石塚伸一教授は『『事実認定が漠然としているのに、被害者が一人の事件で死刑を適用する積極的な根拠が示されていない』と言っているが、これほど事実の明らかな事件はないのに、どこが漠然としているというのか。
 被害者の母親は三人とも死刑の判決にならなかったことに不満を表明していて、その気持ちは痛いほど分かるが、客観的にみて、納得のできる判決である。