名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

東大寺二月堂・修二会行事の見物

2009-03-10 15:36:22 | Weblog
2009.3.10
 昨日(9日)の夜、つれあいと東大寺二月堂のお水取りの行事に出かけた。3年ほど前に、大学同期の仲間と初めてこの行事に出かけたが、今回はつれあいが一度出かけたいということで、既に今年の年はじめに奈良のホテルの予約をしていたものである。
 10時半ごろ自宅を出て、湾岸道路から東名阪道路を経由して一路奈良に向かったが、途中時間の余裕もあることから「月ヶ瀬梅林」に立ち寄った。暖冬が続いたせいか梅の花もほとんど終わりに近く、やや寂しい風情となっていた。次いで国道25号線沿いに走って「柳生の里」へ立ち寄った。40年も前であろうか、一人旅でこの辺りから円成寺を巡ったことがあるので、久しぶりに寄ってみたくなったものである。「柳生の里」は柳生宗矩一族の里として有名で、NHKの大河ドラマで取り上げられていっそう有名になった。しかし、40年前の印象とは全く違ったものになっていて、意識のあいまいさに驚かされた。
 更にこの道の延長にある「忍辱山 円成寺」にも寄ってみた。ここも、40年ほど前にぶらりと立ち寄ったところである。この時見た運慶作国宝「大日如来坐像」の端正な顔立ちに心打たれたことはよく覚えている。当時はまだ、この「円成寺」など全く知られていなくて、山里奥のわびしい寺に過ぎなかったが、その後すっかり有名になってしまった。あの時、本堂に座り込んで住職と小半時も話し込んでしまったことが懐かしく思い出される。
 しかし今では、国宝の「大日如来坐像」は別棟の建物にしっかりと陳列され、人寄せ的な役割を負わされているように見えたのは思い込みすぎか。
 奈良市内に入って、まだホテルに入るには時間があったので、ホテル近くの興福寺に寄った。その興福寺は1998年に世界遺産に登録されている。興福寺は2010年に創建1300年を迎える。
 この日は朝から曇り勝ちの天気だったが、4時ごろになってとうとう雨が降り出した。宿泊予定の「ホテルフジタ奈良」から午後6時過ぎにお水取り行事出かけるときには完全な雨模様になってしまった。
 この雨の中、会場はすでに多くの見物人であふれ、松明の走る近くには寄れずにかなりはなれたところからの見物となった。おまけに、傘で視野が妨げられて最悪の見物となってしまった。前回見たときは、すぐ間近で火の粉をかぶって迫力を感じたが、今回はなんとももの足りない。しかしこの行事は見物人のために行っているものでもないのだからやむを得ない。これが今回の修二会行事の見物となった。
 翌日の今日(10日)は、ホテルで朝食をすませた後、名古屋への帰途、これも久しぶりに薬師寺に立ち寄った。国宝の東塔、薬師如来、日光・月光菩薩で有名だが、丁度この時期、平山郁夫画伯が30年の歳月をかけて完成した『大唐西域壁画』を公開中で、鑑賞できたことは幸いであった。今回の奈良の旅はここまでで終了である。
 

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