2006/7/9(日)
★ 一昨日は、七夕でした。曇天で天の川は残念ながら見えませんでした。
旧暦の7月に七夕を迎え、蒼い夜空を静かに流れる天の川を見たいものですね。
1日の伝通院「東北(とうぼく)への路」コンサートから一週間たちました。
芭蕉「奥の細道」の行程を、現在の暦に置き換え、春と夏と秋とを音と朗読で辿りました。演奏は、
すべて素晴らしく、お客さまのアンケートも好意的なものばかりでした。
「夏と都会の“渇き”に水が沁みるような一夜でした」
「本堂の広い空間、お香の匂い、赤い蝋燭、瓔珞、ご本尊様、木目の天井などすべてが、心地良い
音楽空間につながっておりました」
「お寺、本堂の空気全体を楽しみました」
「テーマにちなんだドレスも素敵で、五感に刺激を与えていただきました」
「神谷さんの歌から、土着性のある生命感、生命力の強さを感じました」
「タイムスリップして、数時間、異次元にいたような心地でした」
「最後の秋の曲がとても好きです」・・・。
私のつたない解説と朗読も、音楽を理解するうえで役に立ち、楽しんで頂けたようです。
西洋のギター、日本の庶民の音楽である民謡、宮廷音楽の雅楽が、無理なく溶け合い、
芭蕉の世界の一端を辿ることができたかもしれません。
乾いたブザーの音で始まる音楽ホールと異なり、開始の合図も「梵鐘の音」でした。
古典は、声に出して読んでこそ伝わることが多い、ということを、今回体験いたしました。
また、機会がございましたら、日本の古典文学を音で辿ってみたいと思います。
お出かけいただきました皆様に心からお礼申し上げます。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
7月22日(土)の午後6時から「傳通院 納涼コンサート」~懐かしい童謡の夕べ~が、伝通院・本堂で
催されます。
主催は、傳通院様です。
入場は無料です。
この「納涼コンサート」の企画を私が依頼されました。
境内では「ほおづき市」が開かれ、浴衣に団扇の子供さんたちが走り回り、賑わうことでしょう。
寺の門を地域に開き、地元にお住まいの方々に憩いの場、文化活動を提供される傳通院様。
この姿勢に感服いたします。
これが本来のお寺様の在り方ですね。
「納涼コンサート」では、懐かしい童謡が次々とメドレーで歌われます。
童謡を歌われる五十嵐郁子さんは、私が日本で最も尊敬する声楽家です。
彼女はかつて、二期会の「ドイツリート研究会」で、シューベルトの「盲目の少年」を歌われました
。
中山悌一先生が、最も好きな曲です。
私も幸い、その場に立ち会うことが出来ました。
あの厳しい中山先生が一言もご指導されず、微笑みながらうなずいておられました。
これは極めて稀なことです。
五十嵐さんは普段、宗教曲を歌うことが多く、オペラ、リートなどでもご活躍です。
童謡は私がお願いするまで、全く歌われたことがなかったそうです。
私の童謡集「かげぼうし」と「走馬灯」は、既にピアノ伴奏版ができております。
五十嵐さんと、私の友人・奥平純子さんのピアノで何回か演奏され、大変好評でした。
今回は、「東北への路」で熱演された斎藤明子さんが10弦ギターで伴奏します。
ギター伴奏は初めての試みで、このための編曲は大変な作業、力が入ります。
五十嵐さんの歌は、媚びず、なによりも知性に溢れています。
聴く人の心が暖かく包み込まれるようです。
いつまでも心に残る、本当の童謡を聴くことができるでしょう。
どうぞ、ご期待ください。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
≪かげぼうし≫:おぼろ月夜 茶摘み ミカンの花咲く丘 てるてるぼうず 七夕 うみ
ほたる うさぎ 虫のこえ もみじ 里の秋 たき火 ペチカ
ジングルベル 冬の夜 1月1日 どこかで春が
≪走馬灯≫ :シャボン玉 あわて床屋 赤い靴 青い目の人形 月の砂漠
雨ふりお月さん ゆりかごの歌 かなりや 七つの子
★入場整理券は、午後5時より、本堂前で、先着200名様に配布されます。
賑わいそうですので、お早めにお並びになることをお薦めいたします。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲
★ 一昨日は、七夕でした。曇天で天の川は残念ながら見えませんでした。
旧暦の7月に七夕を迎え、蒼い夜空を静かに流れる天の川を見たいものですね。
1日の伝通院「東北(とうぼく)への路」コンサートから一週間たちました。
芭蕉「奥の細道」の行程を、現在の暦に置き換え、春と夏と秋とを音と朗読で辿りました。演奏は、
すべて素晴らしく、お客さまのアンケートも好意的なものばかりでした。
「夏と都会の“渇き”に水が沁みるような一夜でした」
「本堂の広い空間、お香の匂い、赤い蝋燭、瓔珞、ご本尊様、木目の天井などすべてが、心地良い
音楽空間につながっておりました」
「お寺、本堂の空気全体を楽しみました」
「テーマにちなんだドレスも素敵で、五感に刺激を与えていただきました」
「神谷さんの歌から、土着性のある生命感、生命力の強さを感じました」
「タイムスリップして、数時間、異次元にいたような心地でした」
「最後の秋の曲がとても好きです」・・・。
私のつたない解説と朗読も、音楽を理解するうえで役に立ち、楽しんで頂けたようです。
西洋のギター、日本の庶民の音楽である民謡、宮廷音楽の雅楽が、無理なく溶け合い、
芭蕉の世界の一端を辿ることができたかもしれません。
乾いたブザーの音で始まる音楽ホールと異なり、開始の合図も「梵鐘の音」でした。
古典は、声に出して読んでこそ伝わることが多い、ということを、今回体験いたしました。
また、機会がございましたら、日本の古典文学を音で辿ってみたいと思います。
お出かけいただきました皆様に心からお礼申し上げます。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
7月22日(土)の午後6時から「傳通院 納涼コンサート」~懐かしい童謡の夕べ~が、伝通院・本堂で
催されます。
主催は、傳通院様です。
入場は無料です。
この「納涼コンサート」の企画を私が依頼されました。
境内では「ほおづき市」が開かれ、浴衣に団扇の子供さんたちが走り回り、賑わうことでしょう。
寺の門を地域に開き、地元にお住まいの方々に憩いの場、文化活動を提供される傳通院様。
この姿勢に感服いたします。
これが本来のお寺様の在り方ですね。
「納涼コンサート」では、懐かしい童謡が次々とメドレーで歌われます。
童謡を歌われる五十嵐郁子さんは、私が日本で最も尊敬する声楽家です。
彼女はかつて、二期会の「ドイツリート研究会」で、シューベルトの「盲目の少年」を歌われました
。
中山悌一先生が、最も好きな曲です。
私も幸い、その場に立ち会うことが出来ました。
あの厳しい中山先生が一言もご指導されず、微笑みながらうなずいておられました。
これは極めて稀なことです。
五十嵐さんは普段、宗教曲を歌うことが多く、オペラ、リートなどでもご活躍です。
童謡は私がお願いするまで、全く歌われたことがなかったそうです。
私の童謡集「かげぼうし」と「走馬灯」は、既にピアノ伴奏版ができております。
五十嵐さんと、私の友人・奥平純子さんのピアノで何回か演奏され、大変好評でした。
今回は、「東北への路」で熱演された斎藤明子さんが10弦ギターで伴奏します。
ギター伴奏は初めての試みで、このための編曲は大変な作業、力が入ります。
五十嵐さんの歌は、媚びず、なによりも知性に溢れています。
聴く人の心が暖かく包み込まれるようです。
いつまでも心に残る、本当の童謡を聴くことができるでしょう。
どうぞ、ご期待ください。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
≪かげぼうし≫:おぼろ月夜 茶摘み ミカンの花咲く丘 てるてるぼうず 七夕 うみ
ほたる うさぎ 虫のこえ もみじ 里の秋 たき火 ペチカ
ジングルベル 冬の夜 1月1日 どこかで春が
≪走馬灯≫ :シャボン玉 あわて床屋 赤い靴 青い目の人形 月の砂漠
雨ふりお月さん ゆりかごの歌 かなりや 七つの子
★入場整理券は、午後5時より、本堂前で、先着200名様に配布されます。
賑わいそうですので、お早めにお並びになることをお薦めいたします。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲