■≪第11回インヴェンション講座≫のご案内、 第11 番 ト短調
~ブラームスの後期ピアノ作品に、及ぼした影響~■
講師:中村洋子
日時: 2009 年6 月23日(火)午前10 時~12 時30 分
会場:カワイ表参道2F コンサートサロン「パウゼ」
会費:3000 円 (要予約)
参加ご予約・お問い合わせは カワイミュージックスクール表参道
Tel.03-3409-1958 omotesando@kawai.co.jp
■第11 回バッハ・インヴェンション講座は、
明るく爽やかな10 番ト長調と、対をなす11 番ト短調です。
跳躍進行と全音階によるインヴェンション10 番に対して、
11 番は、順次進行と半音階を多用します。
また、インヴェンション全曲を、一つの「大きな変奏曲」と、
みることが可能です。
■ブラームスは、その変奏曲法を、徹底的に学び、
それを基に、彼独自の変奏曲様式を作り上げました。
彼はシンフォニア11 番、特にその掛留音を、こよなく愛していました。
晩年の傑作である間奏曲に、それが色濃く反映しています。
バッハの非和声音を理解することは、そのまま、
ブラームスを、理解することにつながります。
■今回は、バッハが後世に与えた影響の例として、
ブラームスを取り上げますが、それは、
バッハをさらに、深く理解する方法でもあるのです。
さらに、インヴェンションとシンフォニア全30 曲のなかで、
この11 番が占める位置と、意味についても、
詳しく、お話いたします。
■バッハ(1685~1750)は、
「インヴェンションとシンフォニア」の序文(1723)で、
次のようにこの曲集の意図を説明しています
(以下は、私が意訳して、分かりやすく書きました)
クラヴィーアのLiebhabern=amateur(愛好家)特に、
それを真剣に学びたいと思っている方にとって、
この曲集は「Auffrichtige Anleitung=Honest method
(誠実に筋道を教える手引)」です。
まず、
・二声部を、はっきりと演奏することを学びます。
・そのうえ、さらに上達することを目指して
・記譜されている三声部を、すべて正確に、かつ、
上手に演奏できるようにします。
・同時に、優れた着想(インヴェンション)を得ることができるようにします。
・さらに、それを巧みに展開し、特に、カンタービレ奏法を身につける
・さらに将来、作曲をする際に味わうであろう、
(その苦楽を)事前に、十分に積極的に体験する。
このように、出版の目的を書いています。
■今回の私のシリーズでは、二声のインヴェンションを
全部終わってから、三声のシンフォニアに入るのではなく、
二声と三声の同じ調の曲を同時に、学んでいく、
という方法をとります。
曲の構成を、詳しく理解することによって、
バッハを弾くことが、さらに喜びに満ちたものとなり、
自信をもって弾くことが、可能になります。
■講師:作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。日本作曲家協議会、日本音楽著作権協会(JASRAC)の各会員。
2003 年~05 年、アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で、新作を発表。自作品「無伴奏チェロ組曲」などをチェロの巨匠W.ベッチャー氏が演奏したCD『W.ベッチャー 日本を弾く』を07 年に発表する。このチェロ組曲やチェロアンサンブル作品がドイツ各地で演奏されている。08年9月、CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」とソプラノとギターの「星の林に月の船」を発表。
★第12 回は、7月 28日(火)インヴェンション第12 番、シンフォニアの第12
番のイ長調です。
★第13 回は、9月 29日(火)インヴェンション第13 番、シンフォニアの第13
番のイ短調です。
★第14 回は、10月 29日(木)インヴェンション第14 番、シンフォニアの第 14 番の変ロ長調です。
★第15 回は、12月 4日(金)インヴェンション第15 番、シンフォニアの第15
番のロ短調です。
■特別アナリーゼ講座 6月 7日(日) 午後3 時~ 6 時
≪前奏曲とはなにか~バッハの平均律からドビュッシー前奏曲集まで ≫
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲
~ブラームスの後期ピアノ作品に、及ぼした影響~■
講師:中村洋子
日時: 2009 年6 月23日(火)午前10 時~12 時30 分
会場:カワイ表参道2F コンサートサロン「パウゼ」
会費:3000 円 (要予約)
参加ご予約・お問い合わせは カワイミュージックスクール表参道
Tel.03-3409-1958 omotesando@kawai.co.jp
■第11 回バッハ・インヴェンション講座は、
明るく爽やかな10 番ト長調と、対をなす11 番ト短調です。
跳躍進行と全音階によるインヴェンション10 番に対して、
11 番は、順次進行と半音階を多用します。
また、インヴェンション全曲を、一つの「大きな変奏曲」と、
みることが可能です。
■ブラームスは、その変奏曲法を、徹底的に学び、
それを基に、彼独自の変奏曲様式を作り上げました。
彼はシンフォニア11 番、特にその掛留音を、こよなく愛していました。
晩年の傑作である間奏曲に、それが色濃く反映しています。
バッハの非和声音を理解することは、そのまま、
ブラームスを、理解することにつながります。
■今回は、バッハが後世に与えた影響の例として、
ブラームスを取り上げますが、それは、
バッハをさらに、深く理解する方法でもあるのです。
さらに、インヴェンションとシンフォニア全30 曲のなかで、
この11 番が占める位置と、意味についても、
詳しく、お話いたします。
■バッハ(1685~1750)は、
「インヴェンションとシンフォニア」の序文(1723)で、
次のようにこの曲集の意図を説明しています
(以下は、私が意訳して、分かりやすく書きました)
クラヴィーアのLiebhabern=amateur(愛好家)特に、
それを真剣に学びたいと思っている方にとって、
この曲集は「Auffrichtige Anleitung=Honest method
(誠実に筋道を教える手引)」です。
まず、
・二声部を、はっきりと演奏することを学びます。
・そのうえ、さらに上達することを目指して
・記譜されている三声部を、すべて正確に、かつ、
上手に演奏できるようにします。
・同時に、優れた着想(インヴェンション)を得ることができるようにします。
・さらに、それを巧みに展開し、特に、カンタービレ奏法を身につける
・さらに将来、作曲をする際に味わうであろう、
(その苦楽を)事前に、十分に積極的に体験する。
このように、出版の目的を書いています。
■今回の私のシリーズでは、二声のインヴェンションを
全部終わってから、三声のシンフォニアに入るのではなく、
二声と三声の同じ調の曲を同時に、学んでいく、
という方法をとります。
曲の構成を、詳しく理解することによって、
バッハを弾くことが、さらに喜びに満ちたものとなり、
自信をもって弾くことが、可能になります。
■講師:作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。日本作曲家協議会、日本音楽著作権協会(JASRAC)の各会員。
2003 年~05 年、アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で、新作を発表。自作品「無伴奏チェロ組曲」などをチェロの巨匠W.ベッチャー氏が演奏したCD『W.ベッチャー 日本を弾く』を07 年に発表する。このチェロ組曲やチェロアンサンブル作品がドイツ各地で演奏されている。08年9月、CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」とソプラノとギターの「星の林に月の船」を発表。
★第12 回は、7月 28日(火)インヴェンション第12 番、シンフォニアの第12
番のイ長調です。
★第13 回は、9月 29日(火)インヴェンション第13 番、シンフォニアの第13
番のイ短調です。
★第14 回は、10月 29日(木)インヴェンション第14 番、シンフォニアの第 14 番の変ロ長調です。
★第15 回は、12月 4日(金)インヴェンション第15 番、シンフォニアの第15
番のロ短調です。
■特別アナリーゼ講座 6月 7日(日) 午後3 時~ 6 時
≪前奏曲とはなにか~バッハの平均律からドビュッシー前奏曲集まで ≫
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