今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

雨鱒の川 7

2004-12-08 03:30:36 | 逆転サヨナラHR
年末にぴったりかも!

田舎を舞台に展開する幼なじみ同士の初恋物語。ハッキリ言ってテーマもありきたりで、料理の方法もスタンダードな作品だと思う。でも何で惹かれたか?全ては少年(須賀健太くん)と北海道の自然がすばらしかったからだ。

別に芝居がうまいわけでもない。顔だってもっといい子役はたくさんいるだろう。でも、彼には「あふれ出る元気」「いたずらを許してしまう無邪気な笑顔」「自然と向き合えるたくましさ」「弱いものを助けられるやさしさ」「豊かな想像とそれを表現する力」俺が子供に欲しいななぁと思う魅力が全て備わっていた。ちょっと前にプレステでやった「ぼくの夏休み」(エンディングでボロボロ泣いてしまった)に近い世界。今さら遅いけど、あんな少年になりたかったと嫉妬すら覚えたくらいだ。

彼の活躍の場となる北海道も負けず劣らずすばらしかった。ちょっと「北の国から」とかぶるところはあったけど、あいかわらずでっかくてそして優しくて。
俺は都会育ちで転校も何度かあり、「地元どこ?」と聞かれた時に答えに困ることが多い。それくらいならいいが、都会の生活に疲れた時に迎えてくれる懐かしい風景も、そこで形成されているコミュニティもない。「地元?人間関係面倒だし、うっとおしいだけ」そんな人も多いだろう。しかし自分を守ってくれる安心感のあるホームグランド、自分を原点に戻してくれるホームタウンがあるというのは逃げ場のないメトロポリタンジプシーにとって、やっぱりうらやましい状態なのだ。現実的には難しいけど、あんな所で子供は育てたいなと思った。

薄汚れた俺ですらこんな素直な気持ちになれるこの作品、1年間の心の垢すりとして是非彼女なんかに見てもらえたらなぁ…と思う。

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1 コメント

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年末は~ (cyaz)
2004-12-08 08:41:49
TBありがとうございましたm(_ _)m



毎年、この時期になると今年最後は何を観て

締めようかと悩むのですが、

できれば感動して終わりたいというのが本音です^^



この映画も確かに心に優しい映画でした。
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