うまい!一言でいうとこれしか思いつかない。主役2人のハマった演技はもちろんだが、彼等が展開する頭脳戦、そして唸らされた最後のオチ。原作は読んだことないが、これだけで十分満足できる出来栄えだったと思う。気になったのはリュークがあの後自分のノートに竹内なんとかって、書いたりせえへんかなって事くらいだ。
アメリカさんが作った戦争映画は山ほどみてきた。時代や設定はいろいろあったけど、これだけ引いた視点の作品は初めてだと思う。戦争を続けるため、国民の支持をえるため、でっちあげられた英雄たちの苦悩。日本にだって何とか三勇士だとか似たような話はあるけど、国益のためなら何でもやりそうな今のアメリカで、あえてこんな作品を発表する意味を深読みしてしまう。続きも楽しみだ。
スクールオブロックでファンになったジャック・ブラックの新作だから楽しみにしていたが、期待外れだった。孤児たちのためとか、ギャグとかいろいろ要素は入っているけど、大元のプロレスがあんないい加減では許せないわ。ハッスルとかでもそうだけど、同じ台本のある戦いでも、愛があるヤツと仕事でやっているヤツはまるで違う。簡単なようで、ガチより難しいところがあると思うな。
成人指定とかR15とか、年齢によって見ちゃいかん映画があるんだから、こういう作品は俺みたいなおっさんは禁止にしてほしいわ。ブサイクにするためのアラレちゃんメガネ、ただ一度きりのキス、気弱で鈍感な男子、アートな不思議ちゃん、簡単にニューヨークで成功・・・あぁ、かゆい!さらにトドメをさすのが大塚愛の何の工夫もない歌詞。見ててしんどくなったのは体力低下のせいだけではあるまい。でも何がびっくりしたって、驚くほどキレイになった設定の宮崎あおいに全く成長が見られなかったとこかな。