この前面白い話があってさぁ~・・・笑いをとりたいなら絶対使っちゃいかん一言である。わかりやすいこのタイトルがどれだけハードルをあげることか!マルチストーリーのつなぎとかは悪くなかっただけにつくづく残念だ。個人的にはストーリーどうこうよりも、振ったフラレたの話ではピクリともしなかった琴線が、母と息子になるとビンビン震えちゃう方がちょっと悲しかったなあ、自分に。
協会70周年だとかで、監督ばかりワーワー集まって著作権よこせと騒いでる映画。主張はわからんでもないけど、表現が酷すぎる。暇な半リタイヤ監督が役者としては素人の監督を使って撮ったって、隠し芸大会以下になるのは目にみえたろうに。船頭は多いとやっぱりロクなことはない。いつも偉ぶってるカントクがダメだしされてるメイキングの方がずっと面白いのはなんか皮肉だなあ。
デートにはやめておけ。もし行くなら男は退屈な2時間と、そのあとやはり2時間くらい続く興奮した彼女のしかも退屈な話に笑顔で付き合う覚悟が必要だろう。下手な英文和訳みたいだが、そんな映画だ。別に悪くはない。でも女子が男子を虜にするプロ野球チップスを永遠に理解できないように逆だって無理な話だ。元女子たちのラブ&ベリーってところか。
結婚50年になる老夫婦。子供はいないが穏やかな日々を送っている。そこに妻のアルツハイマーである。エンディングまで劇的な展開は一切ない。涙こそ出なかったが、なぜ歯をくいしばってしまったのだろう?壊れていく妻と見守る夫。凄まじいというセリフがあったが、そんなものではない。言葉に表せない大きなものを感じた。それを見事に演じきった初主演、76歳の春団治師匠。芸の深さというか、それこそ凄まじさを感じた演技だった。すばらしい!