今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

スーパーサイズミー 6

2005-01-02 20:13:10 | タイムリーヒット
戦慄の一作だ。

公開前の情報で「マクドを1ヶ月食べ続けた男のドキュメンタリー」と知り、ずいぶん前から前売りをサイフにいれていた作品だったが、おせちにも飽きたのでビッグマックセットを買って劇場に行った。

何でも度を過ぎれば毒になるというのは何となく分かるけど、単にデブになるとかだけでなく、その他の器官にまであんなに悪影響を与えるなんて…。ガチンコの実験だけに怖くなった。塾に通っていた頃、週に1度の楽しみだったナゲット。高校の帰り、日課のように寄っていたサンパチトリオ。そして今、食いかけで手の中にあるビッグマック…。残りを食う気はやっぱり起きなかった。

この映画、紹介されるのは雑誌ばかりでテレビ・ラジオ系の取材はほとんどないそうだ。大スポンサーに気を使ってのことのようだが、偽装でも捏造でもないわけだし紹介ぐらいするべきだろう。
パッと見はココリコ黄金伝説とか電波少年の亜流みたいに見えるこの映画だけど、よく見ると実は深い。反自然的な発展をよしとする先進国で重宝される食品が人間の健康を破壊する。そしてそれを承知で企業が利益の為に大量生産している事実。さらにはそれを批判する能力のないメディアによる洗脳。増えすぎた人間を減らすための地球の自浄作用?そんな雰囲気すら感じるのは考え過ぎだろうか?

ただこの映画、残念なのはタイトルやノリのわりにはユーモアとか緩急が少ないところ。危ない、ヤバイの連発で見ていて疲れる。劇場をでたあと胸が少しムカついたのはMサイズのポテトのせいだけではあるまい。

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コメント (1)
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