少し前の話ですが、
大阪市生野区の病院の前で起きた事故。
暴走した車が歩道に乗り上げ、病院の壁に突っ込んで、さらに生垣に乗り上げて半分宙に浮いて停止する、という事故が起き、そこを通行していた2人の女性が亡くなられた。
こういう悲惨な交通事故が、相変わらず多いですね。
運転していたのは71歳の男性で、暴走した原因を聞いてびっくり。
「くしゃみをしたら、そのとたんに意識が遠のいた」
と供述したそうだ。
えっ?
くしゃみをしたことで意識が遠のいた?
どんなんや?
「てんかんの発作」というのは聞いたことがあるけれど。
しかし、
こういう車がいつ自分を襲ってくるかも知れないと思うと、
うかうかと、道も歩けない、ということになりますよね。
近年、高齢運転者の事故が頻繁に起きているのはご承知のとおりです。
でも、この「くしゃみで意識が遠のいた」というのは、初めて聞くケースです。これまた、不気味な話ですね。くしゃみなんて、誰だって出るし。
このニュースを、また自分の話と重ねますが。
車の運転、といえば…
これまでにも書いたことがありますが、
僕自身、大学在学中の21歳の時に運転免許を取り、父の車に乗って運転していました。でも自分の不注意で、何度かハッとする恐怖の瞬間を体験しました。そのことを思い出すたびに、早いうちに車の運転をやめて、ペーパードライバーとなり、その後、免許証を返納して今日に至っているのはよかったなぁと、しみじみ思っているところです。あのまま運転を続けていれば、自分はきっと人生が変わるような大きな事故を起こしていたに違いない、と。
僕は、わりに注意散漫型の人間なんです。
何かをする時、ふと別のことが頭に浮かんで、そちらに気を取られる、ということが往々にしてあるんですよね。これはまぁ、生まれつきの性質だと思うんですけど、この種の人間は、絶対に車の運転には向いてません。運転中、何かが目に入ったり、何かが頭に浮かんだりしたら、意識がそちらに向いてしまう、というのが事故原因になっていることが多いですからね。僕はそういう、車を運転するには危ないタイプの人間なのです。
そんなことで、20代の半ばで、車の運転はさっさとやめました。
まぁ、運転はやめても、免許証自体は身分証明書代わりに持っていて、ずっと更新してきたのですが、無事故無違反なので「ゴールド免許」でした。
えへへ。
運転しないんだから、無事故・無違反は当たり前ですよね。
そして、今から7年ほど前、45年間持っていた運転免許証を自主返納し、免許証の代わりに「運転経歴証明書」というのをもらってきて、今はそれを身分証明書として財布に入れています。
昨今、高齢者が起こした車の事故のニュースを見るたびに、自分は早いうちに車の運転をやめて、本当によかった~と思うのです。続けていたら、大きな事故を起こして、たぶん、今の人生はなかったのではないか、と。
人には向き不向きというのがありますもんね。
僕は運転には向いていないのです。
では、何に向いてるの?
さぁ、
それも、わからないまま、晩年を迎えようとしています。
今は身分証明書として役立っている
「運転経歴証明書」です。