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ユリ科ツバメオモト属のツバメオモト(燕万年青)です。
亜高山帯の林内に生え、下草仲間のイワカガミやマイヅルソウから抜け出します。
名の由来は、葉がオモトに似ていることからで、ツバメは諸説があるようです。
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葉は倒卵状長楕円形で、長さ15-30 cm、幅 3-9cmと大きく、すべて根生です。
根生葉は花茎を囲み、その様を刀の鍔(つば)に見立て「鍔の芽」も諸説の一つ。
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多年草で毎年同じ場所に花を咲かせますので、画像はお馴染みの株です。
花茎の先端に総状花序を付け、開花時には白色の花をやや下向きにつけます。
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光の射し込まない薄暗い林内でも20-30cmの花茎の先に白花を咲かせます。
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暗くなるほど花の数は少なくなるのでしょうか、それはそれで趣があります。
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株が大きくなり適度に日の当たる場所ではこのようにたくさんの花をつけます。
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花被片は10-15mmで雄蕊より長く、花柄には毛が密生します。
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花柱の先は3裂して、花被片から飛び出します。
この頃の花が最も美しいのではないかと思っています。
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花が終わると花茎は40-70 cmまで伸び、直径約1 cmの丸い液果をつけます。
秋になると実は瑠璃色から藍黒色になり陽が射し込むと宝石のように輝きます。
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「ツバメ」の名の由来のひとつに「果実がツバメの頭の色に似る」があります。
山でツバメオモトの名の由来が話題になると、ツバメの頭の色が一番うけます。
ススキノキ科、ヒガンバナ科、キジカクシ科は今年の暮れ以降に整理します。
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