S.T.A.L.K.E.R.最高齢プレーヤーHalのゲーム日記 4849 空の軌跡FC

空の軌跡FC　その1

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空の軌跡は、2004年に日本ファルコムが制作・発売したPC用ゲームで、一口に言うと「超傑作」である。

ゼムリア大陸と呼ばれる架空の大陸では、「導力」と呼ばれる未知のエネルギーを使用する文明が栄えていて、我々の現実世界では、19世紀末から20世紀初めころの雰囲気である。

内燃機関の燃焼ガスと電力が我々の主要エネルギーなのだが、この世界ではそのエネルギーが導力に置き換わったと考えれば早い。

内容は遊撃士である男女二人の主人公が、遊撃士協会に寄せられる依頼（クエスト）を解決しながら物語が進んでいくというスタイルである。

遊撃士とは、民間人の安全と地域の平和を守ることを目的とした組織で、「国家権力に対する不干渉」を規約する、国家とは関わりのない民間団体とされているが、武器の携行や使用も認められている。

このFCからSC、そして3rdと3作のシリーズだが、その出来は、シリーズものの典型なパターンで、1 >>> 2 >> 3であり、1は「素直に面白い」という評価そのものの良大変素晴らしい出来だが、2はやや落ち、3となると只の凡作というところ。

第1作と第2作の主人公は、ヒロインのエステル・ブライトとヒーローのヨシュア・ブライトで、ヨシュアは傷ついて倒れている所を、エステルの父カシウスに助けられ、養子となった少年である。

二人は兄妹同様に育ち、16歳になったエステルとヨシュアは、先輩の遊撃士シェラザード・ハーヴェイの指導で、遊撃士になる修行を続けていた。

余談だが、この空の軌跡の設定や進行は、ランスシリーズでもゼス崩壊など、パクっている部分がかなり見うけられる。

この空の軌跡FCでは、序章・第一章・第二章・第三章・終章の5部構成となっていて、序章ではチュートリアル的内容が主だが、ラストでジョゼットと空族が登場し、第一章に繋がって行く。

第一章

エステル・ヨシュア・シェラザードは、定期船消失の謎を追って、西のボースに向かった。

ボースでは美人市長メイベルの依頼状を貰い、遊撃士の身分は隠して、アイゼンロードのモルガン将軍を訪れた。

将軍の話では、カプア一家の名で脅迫状が送られていたそうだ。

ここでお調子プリンスオリビエが仲間に入った。

一行はヴァレリア湖畔に至り、現れた空族艇に隠れて空族のアジトに入った。

空族船がついた所は霜降り渓谷だった。

ここが空族のアジトらしい。

このアジトでは、定期船乗客の救出を行い、カプア一族を追ったが、最後は軍情報部のリシャール大佐か現れて、空族を逮捕した。

遊撃士支部に戻ると、美人市長のメイベルちゃんから割増しの報酬を貰ったが、そこへリベネコがやってきて、カシウスからの手紙と小荷物を渡してくれた。

小荷物の中には、黒く光る半球状の物体が入っていたが、これはどうやらオーブメントの一種類らしい。

オリビエは、普通のオーブメントには、スロットがついているが、これにはない。

もしかしたら、これは古代文明のアーティファクトではないかと言うのである。

2004年発売の空の軌跡は、当然ゲームのS.T.A.L.K.E.R.(SOC　2007年)の発売前のゲームである。

それが「アーティファクト」という用語を使っているのは、小説版ストーカーからの知識であろうか。

小説版ストーカーは、ストルガツキー兄弟の1972年出版の小説で、原題を「路傍のピクニック」という。

村の青年達がピクニックに出かけ、路傍で飲み食いし、空きかんなどを残して行く。

その空きかんなどに蟻がたかり、ご馳走に舌鼓をうつが、一度足を滑るせるとねばねばで身動きがとれなくなり、死んで行く。

異星の超文明と地球人の文明を巡り、あまりにもかけ離れたテクノロジーは、劣ったものには優れたものは全く理解の外にあるという、その寓意である。

ストーカーとかアーティファクトなどの用語は、この小説が初出だろう。

タルコフスキーによる映画化もあり、小説映画共に歴史に残る名作である。

60年以上前の少年時代からSFのファンだった私は、これを読んで大いに興奮したものだ。

しかも、後にゲームストーカーにはまり込んだので、ストーカーという言葉には特別な心おどる思いが、今でもある。

第二章

クローネ峠を越えると、パッと眼前に青く広い海が広がる。

このゲームで最も美しいシーンの一つである。

マノリア村に到着、白の木蓮亭でお弁当を買い、外に出るとエステルが暴姫様と衝突(物理的に)、ヨシュアは「あの制服は王立ジェニス学院のものだ」と言う。

その後は展望台でお弁当の食べさせっこ(はい　アーンwWW)を楽しみ、村に帰る途中で、エステルはイタズラ餓鬼に遊撃士の紋章をスリ取られてしまう。

花売りに聞くとそのガキは孤児院の子らしい。

孤児院でガキを拷問wしていると、シロハヤブサのジークを従えて、先程のクローゼ姫が登場。

シロハヤブサはリベールの国鳥だそうで、国の姫様(しかも王太女!)のお供には相応しい。

燭台盗難は怪盗ブルブランのお遊びで、謎かけメインとなっている。

１　三ツ目　南西部の塔　　　２　赤と黒　カジノバーのルーレット　　

３　陸の港　1つめの獅子　発着場　　　４　鋼鉄の鶴　　タル


空の軌跡FC 　その2　に続く