ランス9 ヘルマン革命その8
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■第11章続き
ロレックスとの決闘は、ランスの圧勝となったが、ランスのあまりにもセオリーを無視した戦いぶりに、ロレックスは唖然とするのみだった。
ハンティは30年以上前のことを思いだしていた。
未だラングバウにいた頃だが、そこでハンティはパエリナという少女と出会った。
二人は親友となったが、パエリナは皇帝のお手つきとなり、男の子が産まれた。
しかし、ある日パエリナは暗殺者に襲撃され、瀕死の重傷を負う。
そしてハンティに、子どものことを見守ってやってくれと頼み、死んで行った。
その男の子はすくすくと成長し、雲を突くような大男となった。
その子の名はパットンという・・・
■第12章
ランス達はキューロフに向かって進軍していた。
一方ステッセルは、シーラの影武者をキューロフに派遣して、士気を鼓舞することにした。
しかし、今のシーラは偽物なので、偽物の偽物を送り込むという、妙な図式になった。
キューロフにはロレックスらの5軍が待ち構えている筈である。
しかしそのロレックスも、ステッセルの悪巧みをたやすく見抜いていた。
その結果、ロレックス等の5軍は、さっさとキューロフから撤退してしまった。
キューロフを制圧すると、首都ラングバウまでは北大橋経由で僅かの道のりである。
■第13章
しかし、筋肉女ミネバは、墓石を橋に積み上げ、浮要塞の侵攻を妨害し、更には兵士にプチハニーを抱かせて特攻攻撃をしてくる。
パットンはその自爆攻撃で重傷を負った。
幸いにしてクルックーらのヒーリングで、大事には至らなかったが、流石の無法者も一時撤退を余儀なくされたのである。
魔物界との接点にある番裏の砦では、アリストテレスと副将のコンバートが対峙していた。
2軍の将軍アリストテレスは無法者に共感を抱いていたが、いきなり転向するわけにもいかず、消極的な手助けとして、魔物を呼び込むことで2軍が動けないようにしていた。
ステッセルの手先となっていたコンバートは、アリストテレスを捕らえようするが、アリストテレスは魔物界側に脱出し、姿を消した。
そして唐黷トいたアリストテレスを救ったのは、カラーのイージスだった。
彼は「始祖様に伝えねば・・・」とうわごとを言い、それを聞いたパステルは始祖を呼び出す。
その始祖とはハンティだった。
彼女はカラー達の始祖だったのだ。
そしてラボリの囮部隊は、2軍来襲の報を受けて、一部の決死隊が残って2軍を足止めし、残りはスードリに向かうこととなった。
こちら野営地の魔法ハウス。
連れてこられたペルエレはあくまで皇帝シーラとして振る舞うが、クルックーがルシアンの変身の術を解くと、本物のシーラとなった。
だがルシアン、いやシーラは、このままランスの奴隷を続けると言うのだ。
それにペルエレもお咎めなしにして欲しいとのことてである。
ランス9 ヘルマン革命 その9へ続く
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