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業界最高年齢社長Halのゲーム日記 その11

2009-04-24 09:57:00 | ノンジャンル
最近のエロゲーの傾向として、伝奇ものが好まれるというものがある。 私も伝奇ものは大好きなので嬉しい限りではある。 月姫・fateやあやかしびとなど、傑作ぞろいだ。 しかし、ゲームでの「伝奇もの」と小説での「伝奇もの」は、内容的に少しばかり異なるような気がするのだ。

小説での伝奇ものでまず頭に浮かぶのは、古くは国枝史朗の「神州纐纈城」など、比較的最近のものではなんといっても半村良の一連の作品だ。 「黄金伝説」・「平家伝説」などの伝説シリーズや最高傑作でもある「石の血脈」など、胸を躍らせながら耽読したものだ。 尚、「ドグラマグラ」や「黒死館殺人事件」迄伝奇ものに入れてしまう方もいるが、それは少し伝奇ものの範疇が広すぎるような気がする。

これらの小説とゲームでは、どのように異なるのか? 私も明瞭明確にそれを指事することができないのだが、一つにはゲームの方が超常的要素が強い、或いは強すぎる、というあたりかも知れない。 だから悪い、面白くない、というのではない。 むしろ逆である。 より奔放に、より制限なく、想像(妄想?(笑))を極限まで発展させ、独自の世界を構築している。 だから面白いのだ。

もう一つは、作者の想定する読者層(ユーザー層)の年代が、小説の方がかなり高そうだというあたりか。 ゲームの対象年齢層は、幼稚とはいわないが青少年向けという感は確かにある。 もっともこれは、ゲームにとってはむしろアドバンテージになるのだろう。

このあたりのちょっとした違和感が、小説の伝奇とゲームの伝奇の印象の違いになっているのかも知れない。