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業界最高年齢社長Halのゲーム日記 その5

2009-04-18 09:59:00 | ノンジャンル
最近の同人のヒット作というと、まず月姫やfateのTYPE-MOONさんとひぐらしの07th Expansionさんということになる。

残念ながら月姫はプレイし損なったが、近々に商品版が発売されるらしい。 大いに楽しみである。 ひぐらしは前に書いたので、今回はfateのお話し。

アーサー王伝説を下敷きにし、魔法と超常が日常的生活に割り込んでくる、ファンタジー伝奇ともいうべきfateの世界。 しかもアーサー王は女性だったというネタまで入っている。

上杉謙信は女の子だった、山本五十六も女の子だった。 これはアリスさんの世界。(笑) 戦前に「山本五十六は美少女だった」などと書いたら、即右翼に刺されたでしょうな。 戦後で良かった・・・

それはともかく、このfateは18禁ゲーム史上最高の売上げとなったらしい。 (ウ、ウラヤマシイ セメテソノ1/10クライウチモウレレバ・・・) なぜfateはそれ程まで人の心をとらえたのか? 
これは全くの私見だが、一つにはfateにせよひぐらしにせよ、良い意味での素人臭さがあったからではないか。 ある程度長く商品ゲームを発売しているメーカーの作品は、手慣れているだけあって万事そつがなくできている。 CGもプログラムもシナリオも、全て良く纏まっていて遺漏がない。 しかしその遺漏の無さが、魅力という点では足を引っ張るということもあり得る。

それに比べて、ひぐらし・fateはシナリオ・CG・プログラムなど、ゲームの各要素のの出来がかなりアンバランスである。 プログラムのエンジンが自前(外注も含めて)ではなく汎用のものを流用していたり、CGが非常に簡略化されていたり、通常なら大きなデメリットとなりそうな所もかなりある。 

しかし、本来なら弱点であるはずのそれが、むしろ新鮮に映るのだ。 これは両作品共にシナリオが抜群に良いという点もあるが、あまりにも「こなれすぎた」ゲームを見てきたユーザーには、このアンバランスさがむしろ新鮮に見えた、ということはありうるのではないだろうか。

もっとも、fateの場合、ストーリー自体は素晴らしいが、テキストの描写がやや冗長に過ぎるというところはある。 10行おきに1行ずつ読んでも充分筋が理解できるのだから。(笑) しかし、これは私らの世代が「文章は簡潔に、更に簡潔に、もっと簡潔に」と教えられてきたからだろう。

とまれ、「面白いゲームは善、つまらぬゲームは悪」、fateもひぐらしも善なのである。