ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年7月3日。ウクライナ侵攻から863日目

2024-07-03 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年7月3日。
 今日はベラルーシの独立記念日で祝日なのですが、正しくはミンスク解放記念日で、今年はちょうど80年の節目の年にあたり、国中でお祭りをしています。
 ミンスク解放記念日って何?と思われた日本の方もいるかもしれませんが、分かりやすく言えば、第2時世界大戦中、ミンスクを含むベラルーシの西半分の地域がナチスドイツの占領下に置かれていた時期があったのですが、80年前の今日、ミンスクが占領から解放されたので、7月3日はミンスク解放記念日となったのです。
 
 朝の9時からミンスク市内では軍事パレードが行われました。いつもより始まる時間が早めでしたが、それはパレード終了後、すぐにベラルーシ大統領がカザフスタンで行われる上海協力機構の首脳会議出席に間に合わせるためでした。
 ベラルーシ軍によって行われるパレード、立派でしたね。戦車などの数を見ていると、ロシアの今年の戦勝記念日の軍事パレードより、最新かつ強さをアピールできる軍備を備えているように見えましたね。
 この軍事パレードの様子はベラルーシ国営放送の公式サイトから全編映像が視聴できます。ただ、日本からアクセスできるかどうか私にはよく分かりません。
 はっきり言って、後半は軍事とか戦争は関係ないパレードになっていて、ベラルーシ人が考えているベラルーシのすごいところをそれっとばかりに見せてくれます。
 今年はベラルーシ人宇宙飛行士が、いわゆるオリンピック選手のオープンカーパレードのような状態になっていました。今回はこの人たちを見せずして、
 私個人はベラルーシ軍儀仗隊のパフォーマンスを絶対見てしまいますね。
 ご関心のある方はネット(Youtube)で検索してみてください。ベラルーシ人の頭の中にあるベラルーシを知ることができます。

 そして上海協力機構のことなのですが、1日目の今日はロシア大統領が中国の国家主席と会談をしました。そしてベラルーシの新規加盟が認められる見通しです。
 今回は加盟国に加え、トルコやアゼルバイジャン、モンゴルなど招待国の首脳も交えた「SCOプラス」も開催する予定です。
 ベラルーシとインドの外相会談も行われ、意見交換が交わされましたが、ベラルーシ大統領がインド首相をベラルーシに招待し、首脳会談をする用意があることが伝えられたようです。

 そしてこのインドの外相はロシア外相と会談し、その席上でロシアを旅行していたインド人らが強制的にロシア軍に入隊させられ、ウクライナの戦地に派遣されていることについて「強い懸念」を表明しました。安全かつ早期の帰還を求めたとしています。
 怖くて、男性はロシアに旅行にも行けませんね。何となく、インド人のことを馬鹿にしているのかとも感じます。ベラルーシ人も男性は今、ロシアへ行かないほうがいいようです。

2024年7月2日。ウクライナ侵攻から862日目

2024-07-02 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年7月2日。
 輪番制のEU議長国に就任したハンガリーのオルバン首相は今日、ロシアの侵略後初めてウクライナの首都キーウを訪問しました。
 ウクライナ大統領と会談し、共同記者会見の席上でロシアとの和平協議実現に向け、一時休戦の検討を呼びかけるなど持論を展開しました。内容は当然ロシア寄りで、ウクライナ大統領はこの呼びかけに無反応。

 ハンガリーは天然ガスなどを依存するロシアとの協力関係を重視しており、ウクライナのEU加盟や、軍事・財政支援に否定的な態度を続けています。はっきり言って自国の利益が一番大事という立場です。確かに自分の国がいちばんかわいいので、戦争中こそうまく立ち回らないといけないと思っているのは分かるのですが、EUの足並みが揃わなくなっていて、何のための同盟とか連合なのか分からなくなっています。
 国連を一旦解体せよ、という声も上がっていますが、EUもそういう時期なのかもしれません。ウクライナ侵攻で、このような同盟国の立場がそれぞれ炙り出されていますね。
 ともかくウクライナからしたら、ハンガリーの首相が今わざわざキーウを訪問してもなあ、という感じだったのかもしれません。こういうの今の日本語で塩対応とか言うのでしょうが、実際には塩以下だったのではないですか。

2024年7月1日。ウクライナ侵攻から861日目

2024-07-01 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年7月1日。
 ウクライナ保安局(SBU)は今日、前日に計画されていたクーデターを阻止したと発表しました。
 SBUによるSNS「テレグラム」への投稿によると、首謀者らのグループは6月30日に首都キーウで暴動を起こし、その隙に議会を掌握して軍、政府指導部を追放する計画だったとされます。同グループとロシアの関係は不明。
 SBUによると、これまでに容疑者4人が特定され、すでに2人が拘束されました。有罪となった場合、最大で禁錮10年の刑が科されます。ベラルーシの現行の法律では、クーデターを計画しただけで実行しなくても、死刑判決が出せます。
 検事総長室は、首謀者が定員2000人のホールを借り、軍兵士や民間企業の武装警備員から議会襲撃チームを募っていたと述べました。どうしてこんな目立つことをするのでしょう。
 SBUによれば、首謀者はキーウや東部ドニプロなどから数人の共犯者を集めていたそうです。