ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年7月26日。ウクライナ侵攻から886日目

2024-07-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年7月26日。
 パリ五輪開催ですね。しかし、ベラルーシは今回はまるで盛り上がっていません。
 個人の中立選手(AIN)として参加するロシアと同盟国のベラルーシ勢は、開会式船の参加は認められませんでした。
 この中立であることを証明するのも大変だったろうなと思います。

 ウクライナの五輪委員会会長は今日の記者会見で、ロシアとベラルーシのAINアスリートについて、「私たちにとって彼らは存在しない。あいさつもしない」と語りました。
 戦争のせいで亡くなったウクライナ人アスリートも大勢いるのですから、そうなるのでしょう。
 ウクライナの青年スポーツ省などは選手の安全を守り、「挑発的な状況」を避けるため、AINの選手と接触を控えるよう求めています。
 ロシアとベラルーシの選手は針の筵のような状態なのでしょうか。それでも五輪に出たいのですから、中立を証明しました。
 私個人としては東京五輪のときに亡命したツィマノウスカヤ選手が気になります。
 彼女はポーランドに亡命し、市民権も得たので、ポーランド選手として五輪に参加します。もし、彼女が何事もなくそのままベラルーシの陸上選手のままだったら、今回は戦争の煽りを受けて、五輪に出場できなかったでしょう。
 亡命したので五輪に参加できるチャンスに恵まれました。今度こそは念願の200メートル走を走り切ってほしいです。
 しかし、これでメダルを取ってもポーランドのメダル獲得にカウントされるんですよね。