ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年7月17日。ウクライナ侵攻から877日目

2024-07-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年7月17日。
 
 夏のバケーションシーズン真っ只中の今、ベラルーシは、入国ビザを免除する対象をヨーロッパ35カ国に拡大しました。
 イギリスやフランス、ドイツなどヨーロッパの35カ国に対して、入国ビザの免除を発表しました。入国から30日以内、年間で90日まで滞在でき、ロシア以外の第三国への乗り継ぎも可能になります。
 ベラルーシ外務省は、対象国拡大の目的について「この国は開放的であり平和主義の原則に従う」と強調し、「近隣の西側諸国の人為的な障害や制約を受けているが旅行者の移動の自由を向上させるためである」と述べました。
 期間は、2024年7月19日から2024年12月31日まで。これを聞いて、よーし、今からベラルーシへ行こう!と思うイギリス人やドイツ人やフランス人が増えるとはとても思えません。
 日本人もビザなしでベラルーシに入国できますが、ただし空路のみで滞在期間は30日以内です。

 ちなみに陸路でベラルーシへ入国するには、入国審査の長い行列に並ばなくてはいけませんが、最近リトアニアから入国した知人にきいたところによると丸2日間かかったそうです。
 ベラルーシからリトアニアに出国するのは1日かかったそうです。

 逆に隣国ラトビアは7月16日からベラルーシナンバーの車の入国と輸入を禁止しました。ベラルーシのナンバープレートが付いた乗用車は、ベラルーシとラトビアの間だけでなく、ロシアとラトビアの国境でも運転することは不可能になります。

 またリトアニア政府の発表によれば、7月18日午前0時から、ベラルーシで登録されたナンバープレートを付けた乗用車の入国を禁止すると報じました。
 ただし8月16日までは、リトアニアで有効なビザまたは一時滞在許可書を所有する者が個人使用の車両で入国することは可能である旨の例外措置があるそうですが、今日はもう17日ですね・・・。

チロ基金提供「私たちのテスト」2024年結果

2024-07-17 | 日本文化情報センター
 チロ基金の支援により、2020年から毎年実施している「私たちのテスト」の今年の結果を発表します。
 
 N1レベル 1名受験。0名合格。1名不合格。
 N2レベル 2名受験。1名合格。1名不合格。
 N3レベル 11名受験。1名合格。10名不合格。
 N4レベル 9名受験。3名合格。6名不合格。
 N5レベル 12名受験。8名合格。4名不合格。

 日本語能力試験とちがって、場所も時間も試験監督の数も限られていますので、5月から7月にかけて、レベルごとに日時を分散して行いました。
 やはり、N1、N2レベルは難しいですね。私としてはN3レベルの合格率が低いのが、問題だと思いました。今後、授業内容を改善すべきですね。N4レベル、N5レベルで不合格だった生徒は7月7日に行われた日本語能力試験で、挽回してくれることを願っています。

 2020年から2023年まで4回連続、ミンスクでの日本語能力試験が中止になったことを受けて、代替試験として始めた「私たちのテスト」ですが、今年ようやく5年ぶりに実施されたので、チロ基金の予算を使ってまで、もう実施しなくていいのではないか?という考えも頭をよぎりました。
 しかし、生徒の間からは、試験前に練習できて、試験当日、マークシート方式の解答用紙を見ても緊張しなかったから、よかったと感謝されました。
 今後は「私たちのテスト」には日本語能力試験の模試としての役割を持たせ、(また日本語能力試験がミンスク会場では中止になるかもしれないですし・・・)来学年度からも実施を継続する予定です。
 また、弊センター日本語教室への入学試験としても利用する予定で、8月31日に追試(入試)が行われる可能性があります。その場合はまた改めてご報告いたします。

 「私たちのテスト」は弊センター日本語教室の生徒は無料で受験できます。そんなに多くの予算は必要ではありませんが、どうしても試験問題の印刷代にお金がかかります。N1、N2、N3レベルになると文章問題がとても多いので、問題用紙で、一人40ページぐらいの量になります。
 チロ基金支援者の皆様には、私からも生徒達からも感謝申し上げます。

 合格証の授与式は9月7日の来学年度初回授業のときに行います。
 そのときに記念写真撮影を行いますので、楽しみにお待ちください。