ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

タイ着陸の貨物機から北朝鮮製兵器が大量押収された事件について(続々報)

2009-12-18 | ベラルーシ生活
 タイ着陸の貨物機から北朝鮮製兵器が大量押収された事件について。続々ニュースです。
 こんなニュースも。↓ (え、北朝鮮製じゃないの?)

「押収兵器、北朝鮮製でない可能性も」、タイ首相(聯合ニュース) - goo ニュース

 ベラルーシでは拘留中の乗務員5人は「拘留期間が3ヶ月近くに延長され」「その後、裁判にかけられ」「禁固10年の可能性も。」と言われていたのですが、17日になって「死刑になる可能性もある。」と報道され、ベラルーシ社会の間でも衝撃が走っています。
「死刑は重過ぎる。かわいそう。本当に積荷の内容を知らなかったのでは?」という人や「死刑のことをちらつかせれば、観念して、今まで黙っていたことをしゃべる出すのではないか、とタイ警察が考えているのでは?」と言う人もいます。

 ベラルーシ人パイロットですが、こちらでは実名、顔写真なども報道されており、それによると年齢は54歳。(やっぱり定年45歳を越えている人だった。)
 かつてこの人といっしょに働いたことがあるというベラルーシ人パイロットがインタビューに答え
「私もいろいろな国へ空輸したことがあるが、積荷の内容を事前に知らされたことは一度もなかった。」
と話しています。

 ベラルーシ側は保釈金を支払うので、ベラルーシ人パイロット1人だけでも、保釈して帰国させてほしいと、タイ警察に要望しました。

 ちなみに出発地点であり、目的地であったというウクライナは、
「この貨物機は空の状態で、どこからかウクライナの空港に着陸したもの。その後北朝鮮に向けて飛び立った。われわれは武器の輸出入には関係ない。」
と発表。

 貨物機がグルジア籍であったことから、グルジアの企業のものであることがその後の調査で判明。その企業の所在地へ行くと、そこには平凡なレストランがあるばかり。
 もちろんレストランの経営者は飛行機など所有しておらず、寝耳に水の状態。
 あーあ。まあ、予想していたとおりというか何というか・・・。

 ここへこんなニュースも入ってきました。(朝日新聞)

北朝鮮密輸武器、旧ソ将校が関与か 「最強の死の商人」
http://www.asahi.com/international/update/1216/TKY200912160344.html


 うーん、実際はどうなんでしょうね? まだまだ分からないことだらけの事件です。


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