ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年12月12日。ウクライナ侵攻から658日目

2023-12-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年12月12日。

 CNNなど複数のアメリカメディアによりますと、ウクライナ侵攻に関する情報機関の報告書が機密解除され、11日にアメリカ議会に提出されました。報告書ではウクライナに侵攻したロシア軍の兵士36万人のうち、およそ9割に当たる31万5000人が死傷したとしています。
 このほか、戦車3500両のうち2200両、装甲車両など1万3600両のうち4400両が失われました。

 ロシアは外国人であろうと志願兵を募っている状況です。兵士の数がまるで足りていないことは明らかです。
 先月、ロシアでは中絶に関する法律が改定され、とにかく出生率を上げようとしていますが、これも兵士不足、労働者不足を改善しようとしているからでしょう。しかし、今出生率が上がっても、効果が出るのは18年後です。
 それでも今から対策を打っておこうということでしょう。
 
 日本では妊娠22週目までは中絶できます。ロシアでは12週目までなら合法です。今後は地域によるのですが、これが厳しくなる可能性があります。つまり、妊娠に気づいたときにはすでに中絶できる時期を過ぎていた・・・というような法律が可決されるということです。考える余地もなく、出産一択になってしまいます。
 医療機関が妊婦に中絶を勧めるのも禁止。罰金刑となります。
 このように法律が厳しくなっても、非合法な手段でこっそり中絶する人が必ず出てくるでしょう。
 そして、出産したところで育てられず、子供を捨ててしまう人も増え、その子供は結局国の施設に引き取られます。その養育にかかる費用は国が負担(税金)することになるのですが、男の子の場合、18歳になるまでに必要な養育費と成人後、ロシア軍に徴兵されて兵士になることによって国が得られる利益とを天秤ばかりにかけることにしたようです。
 
 ちなみにロシアではLGBTも規制。人口増加の点で見ると、ロシア政府からしたら非生産的な人々であるので、同性愛なんてやめなさい、異性愛者になってどんどん子供を産みなさいということです。
 噂で聞いただけですが、LBGTを示すレインボーカラーのバッジを身に着けて道を歩いているだけで警官に職質されるそうです。LBGTの人は今、ロシアには行かないほうがいいですよ。ちなみにベラルーシもこの点、非常に保守的です。これが理由で(日本を含む)外国に住みたいと希望するロシア人やベラルーシ人が増えると思います。


 ウクライナの通信最大手「キーウスター」が今日、大規模なサイバー攻撃を受け、空襲警報や銀行取引のシステムに障害が発生しました。
 北部スムイの軍政当局はSNS「テレグラム」に、キーウスターの障害で市内の空襲警報システムが一時的に停止していると投稿。同社の技術者が対応する間、市民への空襲情報はパトロール警察と国家非常事態庁が通知すると述べました。これで空襲警報の代わりが務まるのでしょうか。
 国営通信社「ウクルインフォルム」によると、キーウスターの契約者は昨年末の時点で2480万人。
 ウクライナ保安局はロシア軍の特殊部隊が関与している可能性を指摘していし、捜査を開始しました。