電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

太平洋プレートの移動と、南東北と北東北の裂け目?

2008年07月29日 05時43分23秒 | Weblog
当方、大陸移動説やプレートテクトニクスという言葉を聞いたのは大学生になってからで、それまで地盤は垂直に上がったり下がったりするものだ、と思っておりました。ところが、ウェゲナーの大陸移動説を初めて聞いたときにはただ驚き、また現代にプレートテクトニクスとしてよみがえっていることを知り、またびっくり。

根が理系人間で、発想が単純なものですから、考えました。

(1)東北地方の脊梁をなす奥羽山脈のほかに、阿武隈山地と北上山地、出羽山地などは、大きく見れば南北に連なるように見える。
(2)また、東北地方の平野は、南北に細長く、東北地方の大河は南北に流れる。

これは、東北地方が太平洋プレートに押されて折れ曲がるとき、ちょうど左手に力をくわえると人差指と中指、薬指などが指の方向にずれるように、縦ずれするためではないか。南北に走る断層が、東北地方の基本なのではないか、と考えたわけです。

すると、不思議な存在が浮かびあがります。最上川です。最上川は、やはり山形県中央部を南から北に流れますが、最上盆地で急に方向を西に転じ、最上峡という狭い峡谷を急流となって流れ、庄内平野にいたります。これは、私が考えた基本に反しています。実は、今までずっと疑問に思っていました。

ところが、先日の岩手・宮城内陸地震の関連で、ネット情報を調べていたところ、面白いデータに気づきました。

(3)同じ太平洋プレートでも、宮城沖の沈み込みの速度は7cm/年、福島沖の沈み込みの速度は3cm/年なのだそうです。
(4)衛星写真や地形図を見ても、南東北と北東北には、地形的にも違いがあるように見えます。
(5)ここには、多くの温泉地をつなぐ陸羽東線と陸羽西線が走り、標高差もあまりありません。

そこで素人の蛮勇!

最上川が急に西に方向を転じるのは、そこに南東北と北東北を分ける、東西の裂け目があるのではないか。

いやぁ、言い切ってしまいました!なに、素人の無責任な放言ですので当てにはなりませんが、大陸移動説に驚いた記憶を持つだけに、当地の地球科学的知見にも興味津津です。

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2 コメント

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震源の深さ (balaine)
2008-07-30 16:27:00
大変おもしろい考え方で、なるほど~と思うところもあります。
しかし、地震の震源は、浅くて被害の大きかった岩手宮城内陸地震でも10km、先日の岩手青森の地震では120kmです。
一方、東北の山々の中でも最高峰である鳥海山で標高は2kmちょっと。最上川の深さはおそらく深くても数十mでしょう。
断層、亀裂などの地層のレベルと地面の上の「表層」のレベルでは尺度があまりに違う様に思うのですが、どうでしょうか?
それから、「ちょうど左手に力をくわえると、、、」のたとえの部分がよく理解出来ません。日本史と英語が得意で純「文系」だった元医学部志望者の理解力不足とご理解いただき、もう一度説明いただければありがたいのですが。すみません。
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balaine さん、 (narkejp)
2008-07-30 20:33:12
当方の妄説にコメントいただき、ありがとうございます。まず、私が高校生のときは、河川が大地を浸食すると習ったのですが、どうも水は高→低へと、すでにできている陸地の裂け目を流れながら浸食と堆積を行う、というのが本質のような気がします。したがって、大きな川の下には断層が走っている、というふうに考えたものです。
プレート沈み込みに伴うはねかえりが原因となる、太平洋側の海底を震源とする○○沖地震とは異なり、内陸の直下型地震は活断層が原因だそうです。左手の甲と四指を東北地方に見立て、(手首は中央構造線ね)、中指を奥羽山脈、人差し指を阿武隈山地や北上山地、薬指を出羽山地とみなして、太平洋プレートにより東北地方北部が西側に押されると、四指が縦にずれます。東北地方の断層の成因を、このような縦ずれによるもの、と考えたのでした。専門家の意見は聞いたことがありませんが(^o^)/

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