電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

萬年筆の書きやすさは使用期間の長さに比例するのではないか

2016年11月13日 12時25分32秒 | 手帳文具書斎
万年筆の書きやすさというのは、ごく大雑把に言ってしまえば、利用者がそのペンを使い込んでいる期間の長さによるのではなかろうか。たしかに、軸やキャップを含めたバランスとか、ペン先の種類などに大きな影響は受けるでしょうが、結局はそのペンを使ってきた期間、使用歴の長さと密度に比例して、書き癖になじみ、ペンも育ってきているのではないかと思います。

劣悪な品質のものは別にして、一定以上の品質の製品の場合は、そう判断しても良いのかもしれません。叔父の遺品となったモンブラン・マイスターシュテュック149のように、たとえどんなに高級なブランドの製品であっても、叔父が長年使ってきたペンは、やっぱり叔父の書き癖がしみこんでおり、どこかで違和感を感じる部分があります。筆跡が少し変わってしまうのがその証拠です。自分の丸っこいマンガ字(^o^;)が、どこか叔父の筆跡に似てきてしまいます。これに対し、自分が長く使ってきて書き慣れたペンは、自分らしい筆跡の文字を生み出すように感じます。



ところで、一番長く使っているパイロットのカスタム・グランディに採用しているカートリッジ・インクの青は、ちょいと滲み・裏抜けが激しく、いささか持て余し気味です。インクはこれで充分だなどと感じたのは、いささか早合点だったみたい。モンブランの「ロイヤルブルー」で使っているツイスビー(TWSBI)のダイヤモンド580ALをしっかり自分の書き癖になじませて、大容量の特徴を生かしてメインの万年筆として育てて、書き味は抜群になじんでいるけれどインク容量の点で難のあるカスタム・グランディは、サブのペンとして位置づけた方が良いのかもしれません。

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