評価 (3点/5点満点)
携帯電話やスマートフォンの普及によって「腕時計は不要だ」という声が高まる一方で、「腕時計が大好きだ」という人も確実に増えています。
実際、日本市場におけるスイス時計の輸入額は、2000年が約600億円だったが、2019年は約1840億円と約3倍になっており、しかもセイコーやシチズンをはじめとする強力な国産ブランドも好調です。
しかも、高級腕時計が本数金額ともに増えている一方で、安価な腕時計は本数も金額も減少しているという現状もあります。
これらは、腕時計が自分自身のセンスやスタイルを表現し、さらに前向きな気持ちを高めてくれる存在になっているのではないでしょうか。
この本では、腕時計の深淵なる世界を歴史や文化的側面から探ることで、時計の教養を身につけ、より深く腕時計を愛してもらうことを目的としています。
時間を大切にしよう、時間を楽しもうと考えると、便利さ優先のスマートフォンやスマートウォッチではちょっと物足りないと感じます。
ブランドバリューや価格といった表層的なことではなく、時計と時間をとりまく文化や歴史、物語といった〝教養〟を本書から身につけましょう。
ビジネスパーソンも、自分が身につけている腕時計に関する教養を、選んだ理由とともに語ることができたらイイですよね。
【my pick-up】
◎時計愛好家もひれ伏す「雲上の時計ブランド」
「パテックフィリップ」「ヴァシュロン・コンスタンタン」「オーデマピゲ」「ブレゲ」「A・ランゲ&ゾーネ」
とりあえずこの5つの雲上ブランドであれば、どんな時計愛好家であっても一目置いてもらえるだろう。