厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2020年183冊目『50代でうまくいく人の無意識の習慣』は、〝第2の20代〟としての50代の生き方を提案する

2020-09-13 16:03:46 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

現在61歳の中谷彰宏さんが、「第2の20代」として原点回帰し、フットワークある50代の生き方を提案します。

50代になると、多くの人が元気がなくなってしまいます。人生を、20歳から60歳の基準で考えて、もう残りわずかという気持ちになるからです。

しかし、負け試合の消化試合のようなしょぼくれた感じは、本人が出しているだけで、体より前に、気持ちがめげている状態なんですね。

聞かれた時に「行ける!」と言ってあげるのが50代です。行けるか行けないかを判断するのではありません。まずは「行ける!」と言って、それを前提にどうすればいいかを考えるのです。(あとがきより)

人生100年時代では、50歳まではまったく下積みです。

これまでの経験を生かすとともに、新たな体験を50代でもしてきましょう。

【my pick-up】

◎座りきり老人にならない。自ら異動を楽しもう

若いうちから異動している人は、異動に強いです。ずっと本社勤務をして、異動を体験していない人は、1回の異動でポッキリ折れてしまうのです。同じところに長くいると、刺激がなくなります。逆に新しいことをしたほうが楽しめるのです。優等生の50代ほど異動が苦手です。「せっかく築き上げたこの椅子を失いたくない」と思うのは座りきり老人です。

◎工夫とは、今までのやり方を変えることだ

努力は、うまくいかなかった時に同じやり方でもっと力を入れることです。工夫は、うまくいかなかった時に違うやり方ですることです。尊敬される50代は「いい手を思いついた」と言うことから始めます。「なんですか」と聞くと、「今、考えている」と言われます。大切なのは冒頭に何を言うかです。問題よりも、うまくいっている話からしたほうがいいのです。「うまくいっていること、けっこういっぱいあるね」という流れに持っていけるのがリーダーです。残念な50代は、冒頭で「何か問題ありませんか?」と聞いています。そのわりに、誰かが問題を出したら、「なんでそうなったんだ、私は知らないよ」と言うのです。

◎自分が体験したことがないことから、付加価値が生まれる

付加価値とは、ほかの人がマネできないことです。生産性と付加価値を混同しないようにします。大切なのは、生産性ではなく、付加価値です。体験は、したことのないことをすることです。したことのあることをするのは、経験です。体験することで、自分自身の付加価値をつけられるのです。

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2020年182冊目『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』は、目の前の人に心の矢印を向けてコミュニケーションをとるべきと訴える

2020-09-13 15:52:57 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

これだけ人間関係が大切だと言われているのに、私達はコミュニケーションについて学ぶ機会がほとんどないのです。

人間関係につまずくことがあったら、それはあなたが悪いのではなく、人の心理について学び、実践する機会がなかっただけです。

読者がもっと自分を好きになり、他人のことも同様に愛せるようになるエッセンスがつまった1冊。

目の前の相手を見て、聞いて、感じれば、相手の内側(心)はすべて外側に現れています。つまり、目の前の人に心の矢印を向けて、相手とコミュニケーションをとることが重要です。

また、自分の心の状態が良くないと、クリアな目で相手を見ることができないので、自分の気持ちのセルフコントロールについても本書ではお伝えしています。

相手を理解するのに役立ちますので、心理学は積極的に学び、活用していきましょう。本書のように心理学を分かりやすく解説した書籍は、今やたくさんあります。

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2020年181冊目『エッセンャル思考』は、99%の無駄を捨てて1%に集中するための方法論

2020-09-13 15:29:26 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

2014年刊行で、日本でも20万部超のロングセラー。

書評でも高評価が多いので、読んでみました。

エッセンシャル思考の3つの真実

「やらなくては」ではなく「やると決める」

「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」

「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」

本書のサブタイトルは「最小の時間で成果を最大にする」。エッセンシャル思考は単なるタイムマネジメントやライフハックの技術ではなく、99%の無駄を捨てて1%に集中するためのシステマティックな方法論です。

毎日遅くまで残業しているにもかかわらず、思うような成果や評価を得ていない。そんな人は、無駄な仕事に多くの時間をかけ、重要な仕事に手が回っていませんか?

本書を参考に、本当に重要なことを見極め、それを確実に実行すれば、何事も中途半端に終わってしまう状態から脱出できますよ。

【my pick-up】

◎欲ばりの時代

仕事の優先順位を決めるミーティングでは、最優先事項が10個も同列に並んでいる。最優先事項とは、ほかの何を差し置いてもいちばんにやるべきことであるはずだ。ところが近頃では、最優先という言葉の「最」という意味が消えようとしている。ある企業で働くマネジャーは、つねに最優先事項を5つ抱えているのだと嘆いていた。これでは、何も優先していないのと同じだ。

◎好印象よりも、敬意を手に入れる

ノーを言うことで、短期的に相手と決まずくなることはある。相手は「これをしてほしい」と思っているのだから、やはり断られたらがっかりする。それは事実だ。だが、長期的に見ればポジティブな面もある。短期的な気まずさと引き換えに、相手の敬意を手に入れられるからだ。うまく依頼を断ることは、「自分の時間を安売りしない」というメッセージになる。これはプロフェッショナルの証だ。

エッセンシャル思考の人は、みんなにいい顔をしようとしない。時には相手の機嫌を損ねても、きちんと上手にノーを言う。長期的に見れば、好印象よりも敬意のほうが大切だと知っているのだ。

◎他人の問題を横取りしない

人助けが悪いことだとは言わない。他人の役に立つのはうれしいものだ。だが、本人が解決すべき問題を肩代わりするのは、人助けではない。その人は問題を解決しようとしなくなり、よけいに問題から脱け出せなくなってしまう。

上司は自分の企画にあなたを巻き込もうとしているし、同僚は自分の手がまわらない仕事をあなたに任せようとしている。重要なミーティングに向かう道すがら呼び止められて、一方的な自慢話を聞かされる。大事な電話や仕事を抱えているのに、別の用件を押しつけられる。

時間やエネルギーを他人に奪いとられないためには、頑丈な塀を立てるしかない。ただし、頼み事をされるたびに塀を立てるのでは間に合わない。ゆずれない線をあらかじめ明確に引き、不用意に入ってこられないようにしておいたほうがいい。本人の解決すべき問題は、本人に解決させる。それがあなたのためであり、相手のためでもあるのだ。

◎人材の選別にこだわり抜く

非エッセンシャル思考のリーダーは、これといった基準もないままに人をどんどん雇い入れる。その結果、駄目な部下の管理や教育に多大な時間をとられてしまう。現実のコストを考えると、間違った人材を雇うよりは人が足りないほうがずっとましだ。間違った人材をあまりに多く雇ってしまうと、「無能の連鎖」が起こる。駄目な社員が駄目な社員を呼び、かつては優秀だった会社がすっかり落ちぶれてしまう。

一方、エッセンシャル思考のリーダーは、人材の選別にこれでもかというほどこだわり抜く。けっして妥協せず、確固とした基準を持って完璧な人材を選びとる。そして足手まといとなる人材は容赦なく切り捨てる。その結果、一流の人材ばかりが集まり、さらにチームの相乗効果で個々の集まり以上の力を発揮できるのだ。

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