評価 (3点/5点満点)
著者のさかはらあつしさんは、映画監督・映像プロデューサー、経営コンサルタントですが、地下鉄サリン事件の被害者でもあります。
もともとさかはらさんの行きつけの床屋さんで、髪を切ってもらいながら行った経営アドバイスを、床屋さんの経営者だった大平さんが実践し続けた結果、日本一の床屋になってしまったという実話を、そのまま物語にした本です。
逆転するヒント満載の実話に基づいたビジネス小説として、小さな組織でも一番や最初になれる25の戦略が登場します。
<10の理論戦略>
差別化戦略/選択と集中/フリーの経済学/ミリタリーケイデンス/創造技法/ロジックツリー/情報のホールプロダクト戦略/情報のボウリングレーン戦略/エバンジェリスト/オーケストレーター
<15のサービス戦略>
スマイル0円/超音波メガネ洗浄機/ビジネス名言カード/トッピングメニュー/誕生月プレゼント/優勝チーム予想大会/年末ジャンボ宝くじ/政治家髪型診断ブログ/フォトスタジオ/5円玉/物語を体験/オリジナルシャンプー/靴磨き/理容談義/名刺読み取りスキャナー
この物語はフィクションとして書かれていますが、西新宿の「ザンギリ」は実在する理容室で、その奇跡とも言える成功もまた事実です。
店長の大平さんの、素直な姿勢、実行・継続力も成功の大きな要因でしょう。