僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2013-04-20 |
評価 (3点/5点満点)
著者の本田亮さんは、電通で33年間勤務された後に早期退職することになりましたが、最後の日に後輩たちから「ラストメッセージ」講演を頼まれました。
そこで電通生活での恥ずかしいことや失敗談も全部まとめて話したそうですが、そのメッセージをもっと多くの悩んでいる若い人たちに届けることはできないか?というきっかけで生まれた1冊です。
いきなり大きな成功を目指すのではなく、今よりもう少し効率よく仕事をしたい、今よりもっと楽しく仕事をしたい、今よりもっと豊かになりたいと考えているビジネスパーソンに向けて、〝人生全体の幸せ〟のために必要な術(すべ)を教えてくれます。
会社に所属しているがゆえに恵まれている点は徹底的に活用して、仕事を楽しい方向へ持っていきましょう。
【my pick-up】
◎バランスの悪い人間がなぜ魅力的か?
まずは何より覚えてもらう人間になることが重要だ。そのためには平均的によくできた人ではダメ。どこかバランスが崩れているほうがいい。
とにかく人とは違う何かを持っていないと人は覚えられない。だから、人より10倍以上多くやっていることを作ったほうがいい。人よりも極端にずば抜けてやっていることがあると、その知識やライフスタイルが必ずどこかで役に立つことになる。何かのきっかけで話題の中心になるときが来るものだ。
バランスの悪さで人は覚えられる存在になるのだ。
◎どんなときも、先に入ったスケジュールを優先
サラリーマンの中にはどんな場合でも偉い人を優先するというタイプがいるけれど、そういう人は会社を離れた後で友達がいなくなるタイプだと思う。
僕の場合、一度決めたらスケジュールは極力変えないことにしている。たとえそれがどんなにつまらない予定だとしても、先に決めたスケジュールは簡単に変えてはいけない。スケジュール管理はいつも先手優先だ。
スケジュールには偉い人も偉くない人もないのだ。スケジュールを動かさない人は結局、最後に信頼されることになる。
◎体は休めなくていい、心を休めよう
休日は体を休めるよりも心を休めたほうがいい。
忙しいときこそ週末は出かけたほうがいい。たとえば、思い切り草野球をして体中が筋肉痛だというときに意外と心は晴れ晴れとしていることに気づいたことがあるだろう。仕事がハードだと感じたら、週末はそれに負けないくらいハードに遊んだほうがよい。僕の休み方は土日だけではなく金曜日も加えて遊ぶというもの。日曜日は早めに帰って、夕方自宅でのんびり過ごしていると、週末に2回休日を取ったようで得した気分になった。
ストレスを解消するには体を休ませちゃダメだ。「体」はむしろ痛めつけたほうがいい。
◎「そういう人なんだ」と思われるまで続ける
20代で苦戦していた休暇取得だったが、30代後半になるとグッと楽になった。
あるとき、10日間ほどの休暇申請を出してみると、「なんだ、今年は短いじゃないか!これでいいのか?」と言われたことがあった。大事なことは「この人はそういう人なんだ」と思われるまでしつこく続けること。めげずに自分のスタイルを貫くこと。
仕事でも遊びでも自分だけの特別なイメージができてしなえば、後は楽だ。