厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2013年1冊目『スターバックスCEOだった私が社員に贈り続けた31の言葉』

2012-12-18 15:34:27 | おすすめビジネス書
スターバックスCEОだった私が社員に贈り続けた31の言葉 スターバックスCEОだった私が社員に贈り続けた31の言葉
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2012-11-21

評価  (3点/5点満点)

元スターバックスコーヒージャパンCEOの岩田松雄さんが、仕事で悩んだときにそっと開いてもらえる1冊となるよう、数多くの励ましの言葉を述べています。

本書では、切り口を変えながら、「ミッションを持つことの大切さ」が繰り返し訴えられています。

この世に生を受けた以上、すべての人間に存在意義があります。自分の強みに気づき、自分の役割やミッションをなるべく早く認識するようにしましょう。

それが仕事に対する意欲・向上心の源泉であり、良い姿勢や取組みとなって表れる思います。

【my pick-up】

◎「サラリーマンスキル」を身につけているだけでは寂しい

組織が大きくなればなるほど、仕事は細分化されていきます。そうなると個人に任される仕事はほぼルーティンワークに等しく、よほど心して自己研鑽しなければ、目の前の仕事をこなす毎日になってしまいます。大企業に勤める多くのサラリーマンはこのリスクに気がついていないのです。

◎いつでも会社を辞められるように、貯金は今からでもしなさい

貯金は、会社に隷属しないための後ろ盾となります。しっかりと貯金をしていたならば、トップに言いたいことを言って辞めざるを得なくなったとしてもすぐ生活に困ることはない。その準備があるから、自分の意思に沿って行動することができる。進むべき道を歩むことができるのです。

◎「何をやるか」ではなく「なぜやるのか」を考えてもらう

どんな職場環境にあっても、仕事をお願いするときは、まずは「なぜやるのか」という背景と意義をきちんと言葉にして伝えることが重要なのです。それに加えて、仕事の緊急度と重要度、求めるクオリティもしっかりと伝えましょう。そうすれば業務上のミスマッチは確実に減っていきます。もう一つ、部下に「なぜやるのか」を「伝える」ことも重要ですが、「なぜやるのか」を「考えさせる」ことも大切です。

◎あなたが失敗しても会社は潰れない。安心しろ

私は挫折を経験し、頭を打たれるたびに、腰が低くなって「謙虚な心」が芽生えました。失敗することで自分の限界を知り、傲慢になりかけていた心に警告が発せられたのです。私は挫折のたびに、周りの人に対して優しくなった気がしています。

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2013年「☆ビジネス書読みあさり☆」はさらに進化します!

2012-12-17 16:39:24 | お知らせ

2008年8月の開設以来、書評ブログ「☆ビジネス書読みあさり☆」をたくさんの皆様にご覧頂き、感謝申し上げます。

5年目を迎える2013年、「厳選!ビジネス書 今年の200冊」(仮称)とブログ名を変更し、内容のさらなる充実・バージョンアップを行います。

具体的には、新刊のビジネス書を中心に、オススメを年間を通して200冊紹介していく予定です。各ビジネスパーソンの立場に合わせた書籍の購入・選定の参考にお役立てください。

なお、著者・出版社からのご献本については、これまでどおり随時受け付けさせて頂きます。本ブログへのコメントかメールにてお知らせください。

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2012年180冊目『10分あれば書店に行きなさい』

2012-12-16 00:01:30 | おすすめビジネス書
10分あれば書店に行きなさい (メディアファクトリー新書) 10分あれば書店に行きなさい (メディアファクトリー新書)
価格:¥ 777(税込)
発売日:2012-10-29

評価  (3点/5点満点)

モチベーションを上げる最も身近でリーズナブルな場といえば、まず書店である。本の中には、著者の膨大な情報量と精神力が注ぎ込まれている。その1冊が発するエネルギー量は、読者の人生を変えてしまうほど莫大なものだ。書店に行けば、そんな「刺激物」と当たり前のように出会える。そういう場所に行って、刺激を受けないはずがない。

明治大学文学部教授で、TVでの露出も多い齋藤孝さんが、まず書店に行く行為自体を習慣化すること、具体的には「1日最低10分、必ず書店に行く」ことを提案しています。齋藤さんはご自身で、これまでの人生における書店滞在時間は世界的に見ても稀なほどだと振り返ります。

どんな職種であれ仕事をしている人、あるいは「仕事力」を高めたいと考える人にとって書店通いは必須だと本書では言います。その理由は、本の山に囲まれるだけで、「仕事力」に必要なモチベーションと知性のシャワーを浴びるから。また、書店にある商品の回転は極めて早く、新刊のすべてをフォローし切れないので、その焦燥感ないしは絶望感も刺激となるとのこと。

私も最近、電車の中で本を開いている人が減っている気がします。書籍や書店への関心度は、その国の向上心やさらには将来の国力にも繋がるのではないでしょうか。

本を読み続けることで精神は間違いなく修養される。読書家である優秀な経営者を見てそう思います。

【my pick-up】

◎読書は精神の安定にも役立つ

読書体験は知識・教養のみならず、精神の安定にも役立つ。いわゆる「ビジネス書」「自己啓発書」と呼ばれるものが典型だ。

しばしばベストセラーに入ることもあるが、正直なところ、かつて私はこれらの本の存在意義がよくわからなかった。だがある時期から、この見方を改めるようになった。こういう本の読者は、知識や情報を得るためというより、モチベーションを維持するために読んでいるのだ。

ビジネス書等によって心のコンディションを整えられるとすれば、その価値は大きい。少なくとも、本にも頼ることなく一人で思い悩んだりするよりは、ずっと健康的で前向きだ。今や本は、こういう役割も背負っているのである。

◎古今東西の第一人者から知恵を借りる

私たち凡人の抱える問題が、人類史上初の難問ということはまずあり得ない。必ず似たような問題に直面して悩んだり、解決策を見つけたりした人物や事例があるはずだ。

書店に行けば、大学の先生をはじめ古今東西の各界のプロたちが、著者としてズラリと揃っている。言い換えるなら、彼らが自らの名にかけて相談に応じようと手を挙げ、ライバルや世間の動向も気にしつつ、手取り足取り指導しようと必死になって書いたのが書籍なのである。

しかも、書店はいわば「読み手市場」だ。無数の本の中から適当に手に取ってパラパラめくり、役立ちそうなメッセージだけをその場で吸収して「もう用はない」とばかりに書棚に戻す。それはいわば、雲の上にいるような大先生に向かって「1時間半も講義を聞く暇はないので、1分でエッセンスだけ教えて」と言っているようなものだ。実社会では口が裂けても言えないが、書店では可能なのである。

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2012年179冊目『18分集中法』

2012-12-13 17:55:54 | おすすめビジネス書
18分集中法: 時間の「質」を高める (ちくま新書) 18分集中法: 時間の「質」を高める (ちくま新書)
価格:¥ 756(税込)
発売日:2012-12-05

評価  (3点/5点満点)

宮城教育大学教育学部教授で社会学が専門の菅野仁さんが、「タイマーを使って18分を1セットとして時間を統御する」という集中の方法を紹介します。

「せめて『18分』だけでも集中してみよう」という発想から、人間が生きていく中で必ず向き合わなければならないタスクや義務的仕事を、なるべく積極的な気持ちで処理して、出来た残りの時間を自分自身で本当にじっくり味わい楽しもうというのが目的です。

つまり、最終目標は人生の満足感を得るということであり、そのために集中力を発揮して時間の質を高める必要があるのでしょう。

なお、この本では、モニターとして「18分」集中法を実践してみた大学生の声や著者の知り合いの意見も合わせて紹介されていますが、実際やってみて自分に合うかどうか確かめてみましょう。

もともと長い時間集中できる人にとっては、本書の方法は不要かも知れません。なかなか集中力を持続できない人のとっかかりとして活用できると思います。

【my pick-up】

◎「18分」である理由

「18分」という時間は、誰にでもどんなタスク内容でも「初頭努力」をもたらす可能性を持ち、かつ十分な「終末効果」を期待できるそんな時間設定だと私は考えています。

「18分」というのは、実は「15分プラス3分」であり、この「プラス3分」というのが味噌なのではないか。人間の集中力を持続させ、かつ一定のタスク量をこなすための必要最低限の時間が、この15分である。しかし、「終末効果」にとっての満足な時間を得るには15分では少し短い。

「18分」というのは、「15分にさらに3分を足す」ことによって、「終末効果」の時間を広げられる。また、「18分」はまず時間設定が中途半端なので、休みを挟んでもう少し頑張ろうという気持ちが起こりやすい。

「20分」という時間設定は区切りがいいので、ついついそこで安心してしまいがちです。

◎3セット=1ユニット

「18分」集中法の標準単位は、18分を1セットとしながら、さらに3セットで1ユニットという単位を想定してください。1セットごとに短い休憩を入れ、1ユニット=3セットごとにきちんとした休憩を入れるというのが、基本的なやり方です。

◎「18分」集中法が得意なもの苦手なもの

「18分」集中法がとりわけ効果的に作用するタスクがあります。「どうしてもしなければならない義務的なインプット」です。

また、この方法では対応がやや難しいタスクは、「比較的長い時間を必要とする創造的アウトプット」です。しかし、こうした複雑なアウトプットに取り組む際にもウォーミングアップとして「18分」にタイマーをセットするというのは、とても理に適っているのです。

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2012年178冊目『今日から始めるガンにならない体』

2012-12-12 16:33:43 | おすすめビジネス書
今日から始めるガンにならない体: 9割のガンは食事で防げる! (知的生きかた文庫) 今日から始めるガンにならない体: 9割のガンは食事で防げる! (知的生きかた文庫)
価格:¥ 600(税込)
発売日:2012-09-24

評価  (3点/5点満点)

ガンになる人には「肉食中心、野菜不足、塩分過多」といった共通の食事傾向があり、ガンの9割は糖尿病と同じで食事を主な原因とした「生活習慣病」である-。

この本では、「ガンにならない体をつくる食事法」が紹介されていますが、その柱は次の3つです。

①牛、豚肉を食べるのは週1~2回にする

②濃い味つけ、とくに塩分は控える

③新鮮な野菜・果物はドッサリとる

本書の87ページにはもう少し詳細に、次の8項目が記載されています。

①塩分制限-かぎりなく無塩に近づける

②動物性たんぱく質と脂肪を制限する

③野菜、果物を大量にとる

④主食は玄米や胚芽米にし、イモや豆類もとる

⑤ヨーグルト、キノコ、海藻をとる

⑥ハチミツ、レモン、ビール酵母をとる

⑦油はオリーブオイル、ゴマ油、ナタネ油にする

⑧自然水を飲む

これらは基本的に「免疫力を高める」方策です。

また本書では、食事以外にも、睡眠、入浴、呼吸、運動といったガン予防に有効な生活習慣が取り上げられています。

ビジネスパーソンにとっても、仕事のパフォーマンスを長い期間維持していくうえで、知っておくべき内容です。あとは、年1回の定期検診を欠かさないことです。

【my pick-up】

◎「満腹するたびに、体は老けていく」!?

食の基本は、「飽食をしないこと」につきます。

私は「腹七分目」でよいと考えています。カロリーをとればとるほど、その分、消化をしなければならないため、活性酸素が大量に生じてしまうのです。タバコ、ストレス、大食い、激しい運動-。これらのうち、もっとも活性酸素が発生したのは何かわかりますか?じつは、「大食い」だったのです。

また、消化酵素は消耗品で一生の生産量が決まっています。消化酵素を使いすぎると、自然治癒力や免疫力を高める働きを持つ代謝酵素という酵素がつくられなくなります。

◎「20分間半身浴」であなたの体がよみがえる!

深部体温を急降下させるもっともよい方法は、湯船にみぞおちまでつかる「半身浴」です。38~40度のあまり熱くない温度で、できるだけ就寝1~2時間前に入浴するようにするのです。

半身浴は疲労回復、美容に効果がありますが、体温が上がることで基礎代謝力もぐんと上がります。

半身浴に慣れてくると、サラサラの汗が出るようになります。これは、「出すチカラ」が高まり、体に老廃物(体内の不要物)が残らなくなってきた証拠です。新陳代謝がよくなったということです。

半身浴をすると、副交感神経の働きが活性化するため、リラックス効果があります。ですから、寝つきがよくなり、質のいい睡眠が得られるのです。

◎代謝のいい体をつくる「30分ウォーキング」

リズミカルな運動が自律神経のバランスを整えるのに最適です。ウォーキングは自律神経のバランスを整えるだけでなく、基礎代謝力を高めるのにもっとも適した運動でもあるのです。

適度な運動によって、筋肉量を保つ工夫が必要なのです。筋肉量をアップするには、太ももや腰まわり、お尻など下半身の大きな筋肉を鍛えるのがいちばん効率的です。

ウォーキングは、「大股・速足で週に3~4回、30分間」が目安です。5~6カ月も続ければ、太ももだと筋肉量が2割前後増えると言われています。背筋や腹筋も鍛えられるため、たくさんのエネルギーが生まれます。

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