ついつい止まってしまう人のための高速回転仕事術 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2009-10-24 |
評価 (3点/5点満点)
「高速回転」とは、とにかく「止まらず」に「繰り返す」方法です。あれもこれもと新しいものに飛びつくのではなく、各人ができる範囲・レベルで繰り返すことの大切さを教えてくれます。
私も大学受験では、多くの参考書に手を出し、どれも中途半端で終わってしまった経験があります。社会人になってから、資格取得等では1つの良書を集中して繰り返し学習することで、たちまち成果があがるようになりました。
やる気のある人ほど欲張ってしまうので気をつけなければなりません。
【my pick-up】
◎「止まらず」「繰り返す」だけのシンプルな方法
「高速大量回転法」とは、もともと、短期間で資格試験や入学試験に合格することを目的として生まれた勉強法です。勉強するのは過去問や基本テキストだけというように、対象範囲を絞り込んで、そのなかを、とにかく「高速」で「大量回転」していく方法です。「高速」、つまり、止まらずに進むことで、悩んだり、考え込んだりといった無駄な時間をなくして、実質的な勉強時間を増やします。
◎「コツにはまらない」のがコツ
「コツを求めない」で「とりあえず、やってみる」。これが高速大量回転実践のもっとも重要なポイントです。
◎高速大量回転は脳を最大限活用する方法
「これはわからない」というのがわかることは、大きな情報です。以前よりもたくさんの情報収集が確実にできているのです。
◎速読よりも、たくさん読むこと
今あなたがすぐにできるのは、量をこなすこと。毎朝、読みたい本をかばんに入れて、夜にまたかばんから出す。そうやって「持ち歩くこと」を高速大量回転していくだけでも、その本に毎日、意識を向けていることになります。
◎突っ込まれたときにも高速大量回転
一人でがんばって答えようとするのではなく、相手に質問して具体的にわからないところを挙げてもらいましょう。一人でがんばるのではなく、相手の知識、知恵を引き出していくのです。自分一人でがんばる必要はなく、相手と一緒につくっていけばいい。
◎まずはとりあえず、淡々と一回転
会議の進行役や、ファシリテーターは、がんばって仕切ろうとすると、かえって参加者から抵抗されてしまいます。ここで必要なのは「淡々とした態度」です。
◎淡々さが高速大量回転を生み出す
トップセールスだった彼女の電話件数は、他のセールスたちに比べて、ダントツに多かったのです。それを可能にしていたのは彼女の「淡々とした態度」でした。淡々としているがゆえに、感情の浮き沈みがなく、止まることがないため、そこで無駄な時間を使いません。
◎ちゃんと聴くのも高速大量回転
淡々と相手の話を受け止め、いちいち感情的に反応しないことです。これこそが、カウンセリングなどで聴き方の基本とされる「共感」的聴き方です。
◎「答え」がないのも「応え」
相手からの「答え」だけではなく、「応え」すなわち反応にも注目する。「明確な答えが出ない」というのも、一つの「応え」なのです。
◎「高速大量回転」実践のポイント(本書のまとめ)
①とりあえずやってみる
②とにかく繰り返す
③がんばらない
④ただ観察し、切り分ける
⑤できているところに焦点を当てる
⑥淡々と続ける
⑦範囲を広げすぎない、新しいものに飛びつかない
⑧範囲は、止まらないように広げつつ、繰り返せるように絞り込む
⑨夢は大きく、行動は小さく
⑩ただ、高速大量回転する