早く正しく決める技術 価格:¥ 1,512(税込) 発売日:2014-04-24 |
評価 (3点/5点満点)
ライフネット生命会長兼CEOの出口治明さんが、余計なことに考えを邪魔されず、早く正しく物事を決めるために、必要なことをお伝えします。
その根幹をなすのが「数字・ファクト・ロジック」。数字からファクトを捉え、そこからロジックを組み立てていく。判断を誤らせる余計なものは、徹底して排除していく。
今後、日本人がグローバルにますます活躍していくために、向上させたいスキルです。
【my pick-up】
◎部下に任せる
決めるのがリーダーだと言う人もいますが、僕はそう思いません。リーダーは方向を示す人であって、なんでもかんでも決めるのがリーダーではありません。リーダーがすべてを決めていたら、それこそリーダーの顔色をうかがう部下が増えるだけでしょう。数字・ファクト・ロジックではなく、「リーダーが好きそうだから」という理由で提案を持ってくるかもしれません。部下がとることができるリスクの範囲内で、部下に決めさせることが大切です。
一般に、上司のほうが仕事の範囲が広く、同時に抱えている案件が多いのが普通ですから、部下が抱えている仕事については当の部下が一番よく知っているはずです。それなのに、事情をよく知らない上司がよく知っている部下に教えるなど、何か変だとは思いませんか?まして、部下に代わって決めることなどできません。ですから、「自分で考えなさい」と言って押し返します。
上司に「どうしましょうか?」と聞くのは、考えていない証拠です。考えず、したがって決断できないというのは、仕事をしていないということです。そういう部下がいたら、上司は決して、その部下の代わりに決めたりしてはいけません。自分で考えて自分で決める訓練を日常からさせることが必要です。
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