リーダーシップのなかった僕がチームで結果を出すためにした44のこと 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2014-03-04 |
評価 (3点/5点満点)
本書は、プレーヤーからマネジャーになって、チームリーダーとしての仕事に悩んでいる方、あるいはもうすぐマネジャーに昇進するけれどチームってどうやってまとめればいいのか不安でいっぱいの方に向けたものです。
天性の才能ではなく、「考え方」と「スキル」であるリーダーシップのポイントが、44個にまとめられています。
最近は、マネジャーと言いつつも実際は、プレイングマネジャーの方がたくさんいると思いますが、それでもプレーヤーとマネジャーはまったく異なる仕事であることをまずきちんと認識することが必要です。
私もマネジャーの1人として大変な面は確かにあるものの、合わせて、チームの成果ややり甲斐、メンバーとの触れ合い、自分への自信といったマネジャーだからこその喜びもあります。
身近な職場の事例から、リーダーシップとは何か?を理解できる1冊です。
【my pick-up】
◎仕事の〝芯〟を判断する
ダメな上司の特徴は、核心ではなく、細部に口出しをすることです。マネジメントは細部には宿りません。細部はチームメンバーに任せるべきなのです。
部下とはいえ、相手はいい大人です。その道のプロです。細部も任せられない部下ばかりなのであれば、チーム編成そのものを考え直さなければいけません。
リーダーが判断し、時にやり直しや修正を指示すべきは仕事の芯が外れている時です。決して、「そのコピーの最後に、〝ね〟ってつけた方がいいぞ!」といった細部ではありません。
◎「どこでどう頑張れば、どう自分の得になるか」を示す
「何を期待しているか」「どんなことをしてほしいか」を行き違いのないように部下に伝えることがすべての始まりなのです。このことはチーム全体に対しては、より単純化して伝える必要があります。
次は「○○をやれば、良い査定をつけてもらえる」ということを極力明確に伝えることです。例えば営業で新規のお客さんを3件以上取ってくることを〝握った〟場合、それが達成できなければ全体の売上が十分に上がっていても高い査定をもらえないことになります。
リーダーとして自分のチームの中だけでも、できる範囲で活用してみてください。
◎最低限必要なのは「そこにいて引き受ける」こと
どうなるものじゃなくても、とにかくトラブルの渦中に飛び込みましょう。事の収拾に当たるのは実際にミスしたメンバーだとしても、リーダーもその場面に〝いる〟ことが大切なのです。
中長期的に見れば、トラブルをいつも〝引き受けない〟人は、決してリーダーとして認められないことだけは確かです。
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