評価 (3点/5点満点)
「できるだけ短時間で高い生産性を発揮したい」というビジネスパーソンに向けて、今日から実践できる即効性の高いことについて書いた1冊。
この本で紹介するメソッドは、ハイスピードを妨げる「ボトルネックの解消」というシンプルなもの。しかしとても強力です。
ボトルネックとはビンの首の細い部分のことで、処理を遅くさせる要因というコンピュータシステムの用語のとおり、仕事においても同様に全体の効率を落として流れを遅くしてしまう要因となります。高速道路にたとえると、車線が減る個所や料金所や車両事故などがボトルネックであり、それが渋滞の原因を生んでいるのです。
ほとんどの仕事は、どんなに複雑に思えても「インプット(入力)」「プロセス(処理)」「アウトプット(出力)」という流れで進んでおり、さらに「コンディション(体調)」を加えて仕事のボトルネックを見つけ出します。
◎各段階でのボトルネック
インプットのボトルネック:やることやモノが溢れかえっていて詰まりが起きている
プロセスのボトルネック:仕事の進め方やアイデアの出し方が効率的、効果的にできていない
アウトプットのボトルネック:上司や顧客などの期待を捉えられずにやり直しに時間を奪われている
コンディションのボトルネック:気力や体力にムリ・ムダがあり仕事のスピードを維持できない
◎ボトルネックを解消する4つの力
選択力:不要なモノやタスクを捨て、残った重要なものにだけエネルギーを集中させる
処理力:時間・習慣・思考を整えることで、やるべきことをより速く効果的に処理する
突破力:相手の期待に応えて、最短でYESを引き出す
持久力:高い生産性を発揮する土台となるメンタルや体力を維持する
生産性を高めて仕事を短時間で終わらせることができれば、自分だけの時間ができます。その時間で他にどんなことがしたいのか、どんな自分になりたいのか考えてみましょう。
考える時間、仕事に追われない自由な時間をつくることは、自分で自分の人生を設計していくうえで今後不可欠なのです。
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