評価 (3点/5点満点)
AIは、さまざまな面で人間の創造活動を補助してくれます。ただし、新しい技術を使うためには、仕事の仕組みをうまく構築する必要があります。そのためには、これまで習慣的に行ってきたPCやスマートフォンの使い方を大きく変える必要があります。本書は、仕事の効率を向上させたいと思っている人に向けての、それについての具体的な提案です。
著者の野口悠紀雄さんは、1993年に『「超」整理法』(中公新書)がベストセラーとなり、その中の「押し出しファイリング」が有名になりました。それから26年、IT環境の進歩を踏まえて、今回は以下のような整理法が提案されています。
・最近のコンピュータの進歩で、われわれが扱う情報の量が爆発的に増出している。
・デジタル情報について重要なことは、「いらないものを捨てる」という努力をやめて、「必要なものを検索する」という方針に転換すること。
・画像認識を利用すればカメラを向けるだけでサイトに飛べるため、サイトを開くのが容易になる。
・領収書のような非定型文書からのデータ抽出は現在のところ不満足な状態だが、画像認識の能力もさらに進んで非定型文書からのデータ抽出もできるようになる。
本書では、グーグルが無料で提供する画像認識サービスである「グーグルレンズ」が頻繁に登場します。私もさっそく、iOS用のアプリ(グーグルフォト)をダウンロードしてみました。積極的に活用中です。
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