評価 (3点/5点満点)
日本アーンスト・アンド・ヤング・コンサルティング→日本コカ・コーラ→デル→レノボ→アディダス・ジャパン→ソニー・ピクチャーズ・エンタテイメント→ハイアールアジア(CEO)と歩んできた伊藤嘉明さんが、未来を担う若手のビジネスパーソンに向けて、ご自身の経験と考えを余すところなく書いています。
・この先、ビジネスパーソンが手に入れるべきは「○○業界のプロ」としての強さではなく、どんな業界、どんな時代にも対応できる、しなやかでしたたかな強さである。
・業界の経験や知識は、ビジネスや企業経営にとってそれほど必要ではない。むしろ「よそ者」「素人」だから、結果を出すことができる。
・特に、過去の常識が通用しなくなり、大きなイノベーションが求められる局面では、業界の常識にとらわれない「よそ者」の発想が求められる。
昔の世代が築き上げた仕組みやルール、つまり従来の延長線上でしかモノを作ってこなかったことが、現在の日本の低迷を生んでおり、それを変えていくのが新しい世代の者です。
伊藤さんは現在45歳。20代から40代の比較的若いビジネスパーソンは、本書の内容に共感・納得できる部分も多いでしょう。
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