ビジネスマンの君に伝えたい40のこと 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2012-07-25 |
評価 (3点/5点満点)
「人を幸せにする経営」を行なっている会社を顕彰する、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の第1回(2011年)中小企業庁長官賞を受賞した、㈱日本レーザー代表取締役の近藤宣之さんが、「社員の成長が企業の成長」という理念とその実践について述べています。
日本レーザーは、レーザー機器を取り扱う専門商社で、その会社の再建を命じられたのが、親会社である日本電子で新米役員をしていた著者だっだそうです。また、日本レーザーの社長に専念するため、親会社の取締役を退任し、さらに経営陣だけでなく従業員もいっしょに親会社から株式を買い取って独立を果たしています。
・リストラでは余計に不況になる
・仕事をするうえでいちばん大切なことは「高い志」と「熱意」
・社員の成長が企業の成長
本書では、著者が人生のなかでつかみとってきた、自分を活かしながら仕事で自己成長するための指針がまとめられています。
20代・30代の若きビジネスパーソンに是非読んでもらいたい1冊です。気力も体力も十分にある20代・30代をどう過ごすかによって、その後の人生は大きく変わってくると思います。著者も20代・30代の頃の経験が今の自分をつくっているのだと、これまでを振り返ってつくづく感じているそうです。
【my pick-up】
◎失敗よりも成功体験を増やせ
失敗を甘く見てはいけません。失敗の体験は、自分のモチベーションを奪ってしまう可能性があるからです。失敗の体験は負のスパイラルに陥りやすいのです。ですから私は「若いうちにたくさん失敗しておこう」という考えに反対です。
失敗をうまく成長の糧に変えていくには、若いうちにどれだけ成功体験を積み重ねられるかがポイントになってきます。自らの失敗から学ぶのは、学ぶ楽しさを実感してからでも十分に間に合います。この順序を間違えてはいけません。
問題は、どうすれば成功体験を積めるのかということでしょう。私が若い人によくアドバイスするのは、「できるだけゴールの設定を低く、短く、小さくするといいよ」ということです。今日、与えられた仕事の一つひとつをどう仕上げるか。ここからスタートしましょう。単純に思えるものでも、意外とできていないケースも多いものです。
◎「問題はすべて自分のなかにある」の覚悟で
自責の思考法がなかなか身につかないという人は、問題発生時にとにかく現場に行くことをおすすめします。外部要因に責任を負わせてしまうのは、問題の当事者だという意識が薄いからでしょう。自分のせいではないという感覚があるから、問題を自分のなかに取り込めないのです。現場に行けば、否が応でも当事者になります。
正直言って、自責の発想はストレスが増えます。ほかの人なら他責にするものまで背負い込むのですから、気苦労が増えるのは仕方がありません。リーダーは、それに耐えうるメンタルの強さも必要です。
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