誰でもリーダーになれる3つの約束 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2011-10-27 |
評価 (3点/5点満点)
和田裕美さんの最新刊は、ご自身の試行錯誤の経験から見出したリーダーシップの3つの柱について述べています。
1.自分と約束する:真のリーダーになれるように、自分が変わること。
2.部下と約束する:一緒に変わるために部下との約束が必要になります。
3.環境整備をする:「上司→部下」だけでなく、同僚同士が尊重し合う環境を作ることも大事です。
リーダーになろうとする人にもともとの素質なんて必要なく、リーダーになってからだんだんとリーダーらしくなっていくのです。リーダーに向いていたから部下を持つ立場になったのではなく、リーダーになったからリーダーになれたのです。本書では、ずっと変わることのない普遍的なルールとしての、人を育てるコツを学ぶことができます。
また、頭がよかろうが、権威を持っていようが、人に興味のないリーダーは人をつぶしてしまうので、やさしく・厳しくがバランスよく組み合わさった、「愛情」という大きな土台が必要だと和田さんは言います。
愛情とは、相手を尊重できるかどうかであり、自分の定義を相手に押しつけることは決して愛情ではありません。その人を愛することができるからこそ、自分の時間を投げ打ってでも、その人の成長を望むことができるのでしょう。
【my pick-up】
◎質問攻めにしない
人を育てるときに一番やってはいけないのが、「なぜなぜ」攻撃です。誰だってミスをしたくてしたわけじゃないし、怒られたくてそんなことしたわけじゃないのです。だから「なぜ?」と聞かれたら答えに困ります。
◎自分の幸せが中心でいい
リーダーは「会社のためにやれ」とは言ってはいけないのです。終始、「自分のためにやれ、それが周囲のためになる」と言い続けるのです。
◎欠点も堂々と見せる
私は上司になったからといって、急に完璧な人にならなくてもいいと思っているし、そのほうが部下も親しみを持って接してくれるのだと思っています。
◎小さな親切や思いやりを評価する
どんな人だって「気にかけてもらっている」という事実に対しては喜びを感じるのです。これに関しては共通です。特に今結果の出ていない人は陰に隠れようとします。だからこそ、ちゃんと存在を認めてあげて、「あなたに感謝している」という表現や「あなたをいつも見ているよ」という態度を私が示そうと思ったのです。それから私は、数字や結果にまったく関係ないことであっても、その人がやってくれた思いやりや、やさしさの行為に対して、必ずお礼を言ったり、褒めたりするようにしました。トンボみたいな千里眼の目になって、いろいろな人がやってくれている「思いやり」のかけらを探して、声に出して感謝しました。
◎褒め合う環境を作る
「すごい私よりできる!」ってへりくだっても、人の上にすでに立っている立場なのですから私はいいと思っています。松下幸之助さんみたいな人に、「あなた、私よりもセンスがある」と言われたら、どれだけ自信がつくかと考えてみてください。リーダーは部下に自信と勇気を持ってもらう仕事をしているのです。つまらないプライドなんかいらないのです。
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