脳を最高に活かせる人の朝時間 頭も心もポジティブに 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2013-03-16 |
評価 (3点/5点満点)
脳科学者の茂木健一郎さんの最新刊は、「どんな朝時間の使い方をすれば、脳を最高に活かせるのか」がテーマです。
朝、起きたばかりの脳が素晴らしいのは、前日までの記憶が整理され、フレッシュな状態にあるという点です。だからこそ、脳が喜ぶことをどんどん実行して、好スタートを切れば、1日トータルのパフォーマンスもアップするでしょう。
・習慣化するためには、ときどき新たなことを取り入れてみる。ひたすら同じことを続けるのではなく、ときには大いなる変化をあえて楽しんでみる。
・脳は「やらされている」感があると喜ばないので、「積極的にやっている」という意識を持たせるひと工夫を考える。
これまでにない新たな情報が盛り込まれている訳ではありませんが、現在の脳科学の研究でわかっている「朝型脳」や「ポジティブ脳」の重要性が、一般のビジネスパーソン等向けにとても分かりやすく書かれています。
【my pick-up】
◎普段とは違う「アウェー」に身を置いてみる
居心地の良い「ホーム」ばかりで活動していると、脳の活動パターンも〝マンネリ化〟します。脳にも決して好ましいことではありません。長年同じ職場で同じ仕事をしているときの脳にも言えるでしょう。
脳のパフォーマンスを高めるうえでは、「今までとは違う環境=アウェーの状態」に身を置くことが大切です。大人になるにつれてホームの領域だけで生きていくことは脳の成長にプラスの影響を与えないのは事実です。
◎「自分探索」で、脳が、あなたが、喜ぶ瞬間を探る
大切なのは、脳をポジティブにする行動を積み重ねていくこと。とにかく脳が喜ぶことを実行していきます。脳をポジティブにする最初の1歩は「自分探索」です。純粋に自分に問い掛けてみてください。「うれしい、楽しい、と思うことはなんですか」と。
過去のポジティブな経験を味わい尽くすことは、脳を前向きにセットするうえでとても効果的です。毎朝、繰り返し行えば、脳により大きな変化が訪れます。
◎明るい気持ちになる出来事を3つ思い出す
どんな些細なことでもかまわないので、1日で起きた良かったことやうれしかったことを最低3つは寝る前に思い出してみてください。
明るい気持ちになるような出来事を1つでも多く思い出してみるのです。こうした習慣を寝る前に取り入れることで、上質な眠りに入ることはもちろん、翌朝もスッキリと前向きな気分で目覚めることが可能になります。
◎「タイムプレッシャー」を設定して自分を追い込む
私が思うに、仕事や勉強において望む成果が得られない人の多くは、自分自身に負荷を掛ける重要性に疎いような気がしてなりません。
基本的には、仕事や勉強をスタートするときに、「何がなんでも30分以内に、ここまでは完了させる」「この時間内で、ここまでの量を絶対にこなす」などといった具合に、小さな目標を設定してください。ポイントは、「今の自分にとっては達成できるかどうか少し難しいかも・・・」くらいの目標がベストです。あとは達成に向けて全力投球するのみ。
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